
昭和50年代半ばの函館。ロシア人の父を持つ美しい娘、薫( 伊東美咲 )は20歳で漁師の邦一(佐藤浩市)と結婚。たくましい夫に性の悦びを教えられる。夫婦で昆布漁に励み、娘にも恵まれるが、境遇が全く違う2人の関係は、次第にギクシャクしていく。密かに薫に思いを寄せる義弟、広次(仲村トオル)は薫の心の支えとなり結ばれる。1年後、薫は2人目の女児を出産。2人はこの子供が弟の子供と知った邦一に追いつめられていく。第10回島清恋愛文学賞受賞作。
森田・筒井コンビといえば「失楽園」。W不倫という禁断の愛を、大胆な性描写を交えて描き、社会現象を巻き起こした。「 海猫 」ではどんな愛の形を描くのか。
ヒロインを決めたのは森田監督だ。一昨年9月に発表された谷村志穂さんの同名小説を読んだ監督が「ロマンチックでドラマチック」と惚れ込み、自ら映画化を企画。谷村さんが「抜けるように白く、その透明な肌が、いつしか官能のなかで色づいていくような」と表現したヒロインについて、監督の頭に浮かんだのは平成14年公開の自作「模倣犯」に1シーンだけ出演した伊東だった。
女はロシア人の血を引く薫。函館から漁師・邦一(佐藤浩市)に嫁ぎ娘をもうけるが、義弟・広次(仲村トオル)と愛し合い、ただ一度だけ激しく結ばれる。そこから悲劇が忍び寄ってくる。
原作は祖母、母(映画版のヒロイン)、娘の3代の女を描いた全3章、539ページから成る大河小説。舞台の函館、南茅部村の厳しい風土を交え、筒井さんが1年半かけて約2時間の物語にまとめた。
「恋愛とは、結婚とは、家とは、兄弟とは、故郷とは…という人間の根源的なテーマを探った作品を描きたかった」と監督。「デジタル的な現代にアナログを喚起させる華になりうる存在」と伊東にゾッコンだ。
伊東はドラマ以外に、これまで数本の映画に出演しているが、主演はこれが初めて。女優としての勝負作になるのは間違いない。
製作サイドは「濡れ場は何シーンかある。『失楽園』とは違った形になると思うが、きちんと描くつもり」と話しており、伊東の妖艶な濡れ場が見どころのひとつとなりそうだ。伊東は、「難しい役ですが、森田監督率いる森田組の皆さんと心を一つにして演じたい」と飛躍を誓っている。
それは“切れっぱしの情熱”などではない、まるで魂に杭を打たれたように結ばれる、男と女の心の軋み。
海猫の鳴き声を身の奥深く響かせながら、<禁断の愛>の炎が燃える!
北の海辺を舞台に、純愛とは何かを問う、谷村志穂渾身の原作を映像化。
究極のラブストーリー『海猫』が、今秋、銀幕に舞いおりる ― 。
あらゆるものがデジタル化されていく現代。
この時代を生きる私たちは、いつのまにか愛の質や中身までも数値化して捉えようとしてしまっていないだろうか。
イマドキの愛は、“ステイタス”や“お金”“享楽”といった夾雑物をとり込み過ぎ、計算ずくになってしまったのでは?
“愛すること”“愛されること”の意味を、今一度問い直すために ― 。
映画『海猫』は、男と女の愛のトライアングルを軸に、人が根源的に持つ“情”と“愛”と“憎しみ”を織り込みながら、魂が求め合うような愛の「純粋さ」と「美しさ」を現代に投げかける。
函館に生まれ育った薫は、北の海で生きるその逞しい男に従いていくと決めたはずだった。「おまえに俺の海を見せてやりてぇな」そう言った邦一の言葉を心に響かせ、函館から峠を越え小さな漁村に嫁いだのだ。筋肉質で浅黒く日焼けした男の「俺に、何でも任せとけばいい」の囁きは、20歳をわずかに過ぎた女にとっては、確かな温もりとして心に根づいた。だからこそ母・タミの手紙に励まされながら、1日も早く漁師の嫁になりきろうと思ったのだ。夫婦で力を合わせる昆布漁の舟に乗り、女児を産み……平穏な日々が続くかに見えた。
そこに、薫の青みがかった瞳を「海猫にそっくりだ」と言った邦一の弟・広次が現れなければ……町育ちの細っこい薫の体も潮に洗われ、いつしか浜の女に同化していくはずだった。
が、神様は、時に悪戯としか思えないタクトを振り下ろす。
「兄貴にあんたは守れねぇ」薫の瞳をまっすぐ見てそう言った広次との世界が目の前に広がった。その声に呼応するように、薫は自らの心の声を聞き、選んだのだ。逆風に羽を打たせ、果敢に冬の海へと飛び出す海猫のように ― 。
「一度だけでいい。あなたに抱かれたかった……」
はたして薫の探していたものはそこにあったのだろうか。邦一と広次、薄氷を挟んだような2人の男たちと薫の関係は、もはや戻れないレールの上を走り抜けていく。その先に待ちうけていたのは、余りにも衝撃的な出来事……。
北の厳しい風土に複雑に絡み合う人間関係、この濃密な<禁断の愛>を物語に仕立てるのは、『それから』『失楽園』『阿修羅のごとく』を世に送り出した監督・森田芳光×脚本・筒井ともみの黄金コンビ。繊細でモダンな筆致と独得のスタイリッシュな映像感覚でスクリーンを彩る。原作者の谷村志穂は、結婚に戸惑うシングル女性の心模様をシャープに切り取ったルポルタージュ『結婚しないかもしれない症候群』(90)で注目を浴び、『アクアリウムの鯨』『レッスンズ』などを発表。03年、郷里・北海道を舞台に自らの原風景を織り込んだ本作『海猫』(新潮社刊)で、第10回島清恋愛文学賞を受賞。新生・谷村志穂を印象づけた。
注目のキャストは、その清楚な雰囲気と眩しいほどの輝きでドラマやCMを席巻し、若い女性たちから熱い支持を集める伊東美咲が薫を演じる。これは今後“映画女優”としての彼女を期待する森田監督のラブコールで実現したキャスティングである。そして夫・邦一役は、人気、実力ともに常に高い評価を得る技巧派・佐藤浩市が森田組に初参加。広次役には、近年アジア映画界はもとより、舞台にも精力的に活躍の場を広げる仲村トオル。薫の母・タミには、作品ごとに女優としての深みで魅せるベテラン三田佳子。さらに、物語を現在に引き寄せて見せる薫の娘・美輝役には、月9ドラマ『ビギナー』でヒロインに大抜擢された個性派・ミムラ。
スクリーンに焼きつけられるのは、息をのむ<極限の愛>。吹きすさぶ雪道の逃避行で起こりくる悲しいアクシデントが観る者の胸を揺さぶり、貫き通した愛の強さを教えてくれる ― 。
映画「海猫」主演の伊東美咲を迎えたチャットイベント

Yahoo! JAPANは11月11日、女優の伊東美咲を迎えたチャットイベント開催した。今回のチャットイベントは、伊東美咲が初めての主演を務めた映画「海猫」が11月13日より公開されることを記念して開催されるもの。
映画「海猫」は、第10回島清恋愛文学賞を受賞した同名の小説を映画化した作品で、「失楽園」などで知られる森田芳光が監督を務める。ロシア人の父と日本人の母をもつ伊東美咲が演じる主人公、野田薫が夫と兄嫁の双方の愛情の狭間で揺れ動くというストーリー。
イベントでは、映画についての質問が多く寄せられた。まず「映画の封切り前は緊張しますか」という質問に「どきどきしていますが、とても楽しみです」「公開されたら友達と見に行きたいと」コメントした。また、原作となった小説の印象をたずねられると「薫が愛を貫いて、色々なことを乗り越えて行く姿に感動しました」と感想を述べた。
伊東美咲は、劇中にて2人の男の愛情に揺れる役を演じていることもあり、自身の恋愛観などについても質問が多く寄せられた。「強い愛と優しい愛ではどちらが好きですか」という質問では「やはりどちらかというと選べないでしょう。(劇中の)薫もそうだけれど強さと優しさの両方を持っているのが理想だけど、なかなかそういった男性は少ない。どちらの愛を受け入れるのかは、もう運命しかないでしょう」と恋愛観を語った。また、恋愛をすることについては「人を愛して愛されれば生き生きできるから、恋愛はいいですよね」と語った。
そのほか、撮影時の裏話についての質問が寄せられた。「薫を演じる上で気を付けた点は」という質問では「ロシア人のハーフという設定もあり、日焼けをしないように気をつけました」とコメント。また、撮影にあたって苦労したシーンは薫の出産シーンの撮影で、「丸1日がかりでした。難産という設定があったので、とても疲れました」とのこと。約半年間にわたり北海道で行われた映画のロケについては「1ヵ月以上家に戻らないこともあって、精神的にも大変だった」と語る一方、「北海道ではイカと採れたてのウニをロケ地の漁師の方々から頂くことがあって、とてもおいしかった」と北海道を満喫した模様だった。
イベントでは、映画についての質問のほかに、伊東美咲の私生活についての質問も寄せられた。「いつも家ではどのような格好をしていますか?」という質問には「いつも軽い格好で、短パンにジーンズ姿でいることが多いです」と回答。「得意料理はなんですか」という質問には「ロールキャベツ」と答え「小さなキャベツで包んでから大きなキャベツで包むと、お肉が崩れませんよ」と料理のアドバイスも語った。
モデル出身であることから美容に関する質問も多く寄せられた。、体系維持の秘訣を尋ねられると「運動が好きでよくジムに行きます。ジムに行くといっても、マシンを使うことよりも柔軟体操や細かい筋肉を鍛えるようにしています」「基本的には歩くことが大切で、仕事が早く終わった日とかは1駅分ぐらい歩くようにしています。運動のほかにいい気分転換になりますよ」と秘訣を語った。
また、伊東美咲が元バレーボール選手であったことからスポーツに関する質問も寄せられた。「バレーボールですばらしい結果をのこしましたか」という質問には「あまり強いチームに所属していなかったので結果は残せませんでした。でも、みんなで団結することは好きです」とコメント。プロ野球についても質問が寄せられ「始球式の依頼があったりやりたいですか」という質問に「お話をいただけたらやりたい」とコメント。新球団(東北楽天ゴールデンイーグルス)については「福島県出身なので、東北に球団ができるのはうれしいです。応援しようかなぁと思っています」と新球団への期待を述べた。
最後に、「男性に持ってほしい信念は?」という質問が寄せられ、「恋愛にも仕事にも、何事にも一途でまっすぐなところを持っていて欲しいです」と答えイベントは幕を閉じた。
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