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November 19, 2005 space
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ASUSTeK「A8N32-SLI DELUXE」SLIx16フル×2本

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ASUSTeK「A8N32-SLI DELUXE」“nVIDIA SLI”の本命マザー、これまでのnForce4 SLIはPCIe 16レーンをx8+x8というようにスプリットしてSLIを可能としてきた。x16の帯域幅をもつPCI Express x16スロットを2本搭載するASUSTeK製のSLI対応マザーボード2モデルが発売される。
 

A8N32-SLI DELUXE00.jpg

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 2枚のグラフィックスカードを同時に用いて描画性能を向上させるNVIDIA SLI。このSLIには,一つだけ弱点となりえる仕様があった。それは、対応チップセットであるnForce4 SLIだ。nForce4 SLIの制約により、SLI動作時は,2本のPCI Express x16スロットを、それぞれPCI Express x8として利用する必要がある。
 
 
A8N32-SLI DELUXE08.jpg x8なので,グラフィックスカード1枚当たりのバス帯域幅は片方向2GB/s,双方向4GB/sで,PCI Express x16のちょうど半分。これが,ボトルネックとなる可能性があったのだ。これまでのベンチマークが示すとおり、このx8+x8のSLIも十分にパフォーマンスが高いわけだが、やはりx16のカードをx8モードで使うということは本来の帯域の半分、やはり100%の性能を出し切れていないのでは? というイメージもある。
 
 
 現状のカードで実際にそこまで帯域をフル活用してはいないはずだが、以前FoxconnからnForce Professionalチップセットを搭載したPCIe x16フル SLI対応マザーが注目を集めていたことからも、これは実際にあるユーザーの声だろうと思う。
 
 
 ■ A8N32-SLI Deluxe nForce4 SLIのボトルネックを解消したnForce4 SLI X16
  
 この対策として登場したのがnForce4 SLI X16チップセットである。nForce4 SLI X16は2つのチップ(ASUS公式ではNVIDIA nForce SPP 100+NVIDIA nForce4 SLI)から構成される。ボードでは、ちょうどヒートシンクに隠れる形となっている。
 

A8N32-SLI DELUXE01.jpg

 
 nForce4 SLI X16は,nForce4 SLIの上位に位置づけられ,これまで最大20だったPCI Expressのレーン数が,最大38へと拡張されている。どうやって実現しているかというと,従来のnForce4 SLIに対して,PCI Expressを最大18レーンサポートするノースブリッジ「nForce SPP」(SPP:System Platform Processor)が追加されたのだ。基本的な仕様はnForce4 SLIとまったく同じまま,機能を拡張しているというわけである。
 
 
A8N32-SLI DELUXE03.jpg A8N32-SLI Deluxeのパッケージに,専用のVRM用クーラーが付属している点だ。AI Cool-Pipeの“終点”となるVRM部のヒートシンクに直接取り付けて用いるこのクーラーにより,冷却効率をさらに高めようというわけである。ちなみにこのクーラーは,水冷CPUクーラーなど,CPUの周囲にエアフローが発生しない場合に利用するものだと,クーラーのパッケージに書かれている。基本的には使わずとも問題はないようだ。
 
 
 nForce4 SLI X16においては,ノースブリッジとサウスブリッジ「nForce MCP」(MCP:Media Communication Processor)はHyperTransportバスでつながっている。両ブリッジチップがそれぞれPCI Express x16スロットと接続する。
 
 
 ■人を選ぶが,パフォーマンスは間違いなく高い
 
 2005年11月上旬現在の実勢価格は3万1000円前後。A8N32-SLI Deluxeの登場で下位モデルとなったA8N-SLI Premiumが2万円前後なので,A8N-SLI Premiumを購入して,差額はCPUなり,SLI用のグラフィックスカードなりの購入資金に回したほうが,コストパフォーマンスという面では有利だろう。
 
A8N32-SLI DELUXE10.jpg

 
 また,SLIを常用しようとすると,まず消費電力が気になるが,ここでもA8N32-SLI Deluxeは不利だ。静音性を重視して,2スロット仕様のグラフィックスカードを使おうとすると,途端に拡張性の低さが弱点として露呈する。
 
 
 ただし,“現実的な”描画設定時に,下位モデルと比べてSLI構成時に高いパフォーマンスを見せるのは事実。また,マザーボードとしての品質は非常に高い。万人向けでないのは残念だが,これからSLI構成のPCを組む自作派ゲーマーで,予算に余裕がある人にとって,有力な選択肢なのは間違いない。
 
 
 
A8N32-SLI DELUXE
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