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October 19, 2006 space
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「FON」公衆無線LANベンチャーが上陸 グーグルとスカイプが出資

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独自技術を使った公衆無線LANサービスを手がけるスペインのベンチャー企業FON(フォン)が、日本で早ければ7月には有償サービスを開始すると発表した。2005年11月設立の同社は,2月にはグーグルとスカイプからの出資を受けたことで話題を呼んだ。
 

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 FONが提供する公衆無線LANは、ユーザー参加型のサービス。一般の個人ユーザーが所有する無線LANアクセス・ポイント(AP)を、専用ソフトによってFONの公衆無線LANサービス(FONサービス)のAPとして使う。ユーザー参加型のモデルなので、「Web 2.0的な公衆無線LANサービスと言えるだろう」と説明した。
 
Linus: このプランでは自分のアクセスポイントを無償で開放する代わりに、他者のアクセスポイントも無償で利用できる。もしLinusが地表を覆い尽くせば、Linusは地球上のどこでも無料で無線LANが使えるというわけだ。オープンソースの代名詞、Linuxの作者であるLinus Torvaldsからとったと思われる。

Bill: 自分のアクセスポイントを設置し、それをAlienが利用した場合は利用額の50%を受け取ることができる。幸せをお金に換算したい人向け。マイクロソフトのBill Gatesからとったと思われる。

Alien: 自らはアクセスポイントを設置しないが、他者のアクセスポイントを有償で利用する。24時間利用可能なワンデーパスを3米ドル/ユーロで購入する。
 
 以上を見れば分かるように、FON自体の収入源は(La Fonera本体で収益をあげない限り)Alienが購入するワンデーパスからBillの取り分を引いたものになる。アクセスポイントの普及のためにはLinusがキーになるが、会社の収益はAlienに頼っているため、すべてのユーザーがLinusになるとサービスは破綻してしまう。世界はまだBillを必要としているのだ。なお、日本国内でのBillサービスの開始は現時点では未定。

 
 FONのユーザーは、自分のAPをFONサービスのAPとして無償提供する代わりに他のFONサービスのAPも無償で使える「ライナス」型と料金を支払ってFONサービスを使う「エイリアン」型、自分のAPを提供し、50%の収益を受けるが、他のAPへの接続が有償となる「ビル」型の3タイプを用意する。エイリアンが支払う価格はまだ検討中だとするが、「日本では1日200円程度になるだろう」(FONに協力するデジタルガレージ共同創業者の伊藤穣一氏)としている。
 
 
 FONサービスを実現する専用ソフトはFONが開発したもので、実際にはAPのファームウエアに組み込んで提供する。ライナス型とビル型のユーザーはAPのファームウエアをアップデートすることでFONサービスに参加できる。現時点では米リンクシスのAPがFONサービスに対応するファームウエアを提供。また,バッファローのAPも今後はFONサービスに対応するという。
 
 
 FONサービスは4月時点で世界144カ国に広がり、ユーザー数は2万9000人以上。なお,課金の発生しないライナス型であれば現時点でも国内利用が可能である。
 

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 ■ FON Japan
   http://jp.fon.com/
 
 
 「FON」が日本での本格展開を開始。エキサイトとの提携
 
  FON WIRELESS Limitedの子会社フォン・ジャパンは、12月5日より「FON」の日本展開を本格的に開始すると発表した。FONの対応ルータ「LaFonera」を1,980円で販売。エキサイトとの提携による共同展開も行なっていく。

 FONは、ユーザー宅に設置したアクセスポイントを開放するユーザー参加型の公衆無線LANサービス。自宅のアクセスポイントを無料で開放する代わりに他のアクセスポイントも無料で使える「Linus」、自宅のアクセスポイントを有料開放し、他のエリアも有料で使う「Bill」、アクセスエリアは開放せずに他のエリアを有料利用する「Aliens」の3サービスが用意されている。

 会員タイプは当初Linusでのみ展開し、Aliensは2007年第1四半期を目標に提供する予定。なお、FONのユーザーIDは全世界共通であり、現時点でもAliensを使うことは可能だが、支払いが日本円では行なえないほか、課金単位である「1日」が時差によって日本とは異なった時間帯になる。Aliensの料金は米国で1日3ドルで、日本でも同等の価格で提供する予定。

 アクセスポイントを有料開放するBillsに関しては、まずはインフラの普及を第一目標とすることに加え、手続きが煩雑であることから当面は提供しない方針。インフラの普及度によっては提供する可能性もあるものの、2007年中の提供はないとした。
 
 
 エリアは2007年中に75,000カ所へ展開。コンテンツ課金なども視野に
 
  FONの創設者兼CEOのマーティン・バルサフスキー氏は、FONを立ち上げた経緯を説明。「自宅にいるときは大変快適な環境で無線LANを使えるが、いったん家を出てしまうと、無線LANを使わせてくれないかとお願いをする立場になってしまう。それならば家の無線LANを提供する代わりに、外出した先で使えるようになれば、と考えた」と説明した。

 2005年11月に設立されたFONは、SkypeやGoogleなどの出資を受けて2,170万ドルの資本金を集め、現在は全世界の144カ国にエリアを拡大。2005年12月には4,000人だったユーザーも2006年には16万8,000人まで伸びたという。

 日本でも世界ユーザー全体の10〜15%を期待できると考えており、2007年末には日本で75,000〜100,000のアクセスポイント設置が目標。山手線圏内の都心部など、ユーザーのアクセスポイントによるエリア展開が難しい地域では、パートナーシップによってエリアを拡充していく。

 エリア拡充ののちには、Aliensでの収入に加えて広告やアフィリエイトも展開。さらにコンテンツ課金やストレージサービスといった有料サービスの展開も視野に入れている。LaFoneraの価格である1,980円は「ほとんど利益がない状態」(フォン・ジャパンの藤本潤一CEO)であり、基本的にはAliensや広告で収益を上げていくとした。

 発表会において強調したのは「FONは“ただ乗り”ではない」という点。バルサフスキー氏は「FONはこれまでも多くの通信事業者とパートナーになっており、ISPとも利益を共有している。ただ乗りであればこうした提携は起きていないだろう」とコメント。日本においても「通信事業者へFONを理解してもらうための交渉はすでに行なっている」という。

 なお、国内の通信事業者では、契約者以外の第3者の回線利用を禁じているケースや、1つの回線につき利用できる端末数が制限されている場合もある。この点についてバルサフスキー氏は「事業者にそうした規制があることはわかっているが、どの国でも通信事業者とFONとのトラブルは起きていない」と説明。「我々としては、FONを無線LANの電波を持ち歩いて別の場所でも使える、という感覚で捉えている」と付け加え、「FONは多くの顧客をもたらしてくれる存在として通信事業者には理解されている」との考えを示した。
 
 
 九十九電機やエキサイトと提携。対応ルータの無料キャンペーンも実施
 
  対応ルータ「LaFonera」は、IEEE 802.11b/g準拠の無線LAN機能を搭載。他ユーザーに公開するオープン用と自分用に利用するプライベート用とで2つのSSIDを設定でき、互いのネットワークを遮断することで不正アクセスやウイルス感染対策も実施。セキュリティ面では64/128bitのAESに加え、WPA(TKIP/AES)もサポートする。
 

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 ルータの販売は専用サイトのほかに九十九電気でも実施。九十九電機では秋葉原を中心とした全国9店舗とネットショップで12月10日よりLaFoneraを販売する。

 また、エキサイトは同社が運営するISP「BB.excite」の会員3,000名を対象としたモニターにLaFoneraを無料で提供するほか、エキサイトが運営するカフェ「エキサイト・ブロードバンド・カフェ」26店舗にLaFoneraを随時設置していく。12月4日からモニターの募集を開始、同時に東京・有楽町の「Woman.excite CAFE」にLaFoneraを導入する。また、12月中旬からは「ショッピング・エキサイト」でのLaFonera販売も開始する。

 12月5日からはFONのサイト上で「5daysキャンペーン」を5日間限定で実施。先着1,000名にLaFoneraを無料でプレゼントする。
 
  
 ■ FON Japan
   http://jp.fon.com/

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