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August 18, 2006 space
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ジョンベネちゃん事件、元小学校教諭をタイで逮捕

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米捜査当局は16日、10年前にコロラド州ボルダーで起きた美少女コンテストの女王、ジョンベネ・ラムジーちゃん(当時6歳)の殺人事件の容疑者がタイのバンコクで逮捕されたと発表した。
 
 
 容疑者は別の性犯罪容疑で逮捕され、ジョンベネちゃん殺害について証言したという。美少女コンテスト、児童虐待、子供への性犯罪、報道被害など90年代の米社会を象徴するキーワードにからんだ殺人事件は解決に向かいそうだ。
 

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 MSNBCテレビによると、逮捕されたのは元小学校教諭、ジョン・マーク・カー容疑者(42)。米国で性犯罪歴がある。同容疑者はバンコクで別の性犯罪容疑で逮捕されたが、米捜査員に対してジョンベネちゃんの殺人犯しか知り得ない情報を告白したという。容疑者は近く米国に移送される。
 
 
 ジョンベネちゃんの遺体は96年12月26日午後、父親のジョンさんが自宅地下室で発見した。テープで口をふさがれ、首にビニールひもが巻かれ、拷問された跡もあった。母親のパトリシアさんが自宅に置かれた身代金要求のメモを見つけて通報し、警察が誘拐事件として捜査を開始した数時間後のことだった。
 
 
 当時、警察は夫婦を容疑者とみて、うそ発見テストや筆跡鑑定を何度も繰り返した。夫婦は外部侵入者による殺害を主張したが、父親が遺体を発見場所の地下室から居間に運んだり、夫婦が4カ月以上も警察の事情聴取に応じなかったことも疑惑を深め、事件報道が過熱した。そのためジョンさんは失職し、一家はジョージア州アトランタに引っ越した。
 
 
 その後、捜査は行き詰まった。ジョンベネちゃんの下着に残っていた容疑者の体液のDNAは両親のものと一致せず、コロラド州ボルダー郡大陪審は99年、「起訴するに足る証拠がない」と結論づけた。捜査は同州の特別調査チームに引き継がれていた。
 
 
 容疑者逮捕の報道に対し、父親のジョンさんは弁護士を通じ「妻は捜査が終結に近づいていることを知っていた。もし生きていたら、私と同じくらい喜んだことだろう」とのコメントを発表した。母親のパトリシアさんは今年6月、卵巣がんで病死している。
 
 
 ◇美少女殺害事件…96年クリスマスの翌日、遺体を発見
 
 96年のクリスマスの翌日、拷問を受けたジョンベネちゃんの遺体が自宅の地下室で発見された。警察は初動捜査を誤り、当初から両親に捜査を集中させた。事件は報道被害も生み出した。集中的なメディア取材で両親は容疑者扱いされた。
 
 父親による性的虐待説、ミス・ウェストバージニアだった母親の嫉妬(しっと)殺害説……。あらゆるうわさが飛び交った。
 
 事件発生の数カ月前には、性犯罪者の住所公開を義務づけるミーガン法が連邦法となっており、児童虐待、特に子供に対する性犯罪が注目され始めた時期だった。事件は、当時の米社会が抱える病理の象徴であったため、米国人にとって忘れられない大事件だった。
 
 
<ジョンベネちゃん事件>電子メールで容疑者が捜査線上に

 米国コロラド州ボルダーで96年12月起きた美少女コンテストの女王、ジョンベネ・ラムジーちゃん(当時6歳)殺害事件は16日、元小学校教諭、ジョン・マーク・カー容疑者(42)がタイのバンコクで逮捕され、解決に向けて急展開した。発生当初、両親に疑惑の目が向けられ、「児童虐待」「子どもへの性犯罪」とマスコミ報道も過熱した。カー容疑者が今になって浮かんだきっかけは、ジョンベネちゃん一家との関係は。再び、全米のマスコミの注目を集めている。
 
 「彼女(ジョンベネちゃん)を愛していた。彼女に会うために家へ行き、一緒に地下室に入ったが、誤って死なせてしまった。殺すつもりはなかった」
 
 カー容疑者はタイ警察にこう供述。犯人しか知り得ない情報を告白したとされる。タイ警察・入管は同容疑者を「(国家にとって)好ましからざる人物」と判断して在留資格をはく奪し、1週間以内に米国に強制送還する。米捜査当局は、誘拐殺人と児童に対する性的虐待の容疑で本格的に追及する方針だ。
 
 タイ警察の発表と米メディアの報道によると、同容疑者が捜査線上に浮上したのは、数カ月前。かつて、ジョンベネちゃんの父親を容疑者と示唆するレポートを発表したコロラド大学教授に届いた電子メールだった。
 
 同容疑者が出したとされるこのメールは、自らの関与を認めたうえで、「米国に帰るつもりはない。事実に基づいた映画を作りたいので、映画会社に著作権を売りたい」と書いていたという。
 
 また、AP通信は裏付けがとれていない情報として、同容疑者がカリフォルニア州で教職についていたが、児童ポルノ所持容疑で逮捕され、02年に教職免許を失効した、と報じた。捜査当局がこの時点でマークしていたかどうかははっきりしていない。
 
 ボルダー警察が、同容疑者を内偵中の今年6月6日、同容疑者はマレーシアからタイに入国。連絡を受けたタイ当局が所在を突き止め、16日夕、バンコクのアパートで逮捕した。
 
 同容疑者はAP通信に対し、ジョンベネちゃんの母親に生前連絡したことを明かし、「彼女は私の手紙を読んだと思う」と話した。一方、同容疑者の元妻は、地元メディアに「元夫は事件についての記事を読みあさっていたが、当時は自分とアラバマ州にいたので犯人とは思わない」と話した。
 
  
 ◇捜査ミス、両親が報道被害
 
 この事件がメディアの注目を集めた理由の一つは、警察当局が「両親は捜査の焦点」と公言し、疑いの目を向けていたことだ。警察が初動捜査ミスで捜査方針を間違え、それを検証することなく伝え続けたメディアが報道被害を生み出した。
 
 両親は事件直後に当局のこうした動きを察知し、弁護士を立てて警察の聴取を拒否。私立探偵を雇って事件を調査させたり、犯人逮捕につながる情報に懸賞金をかけた。また、PR会社と契約して報道機関に対応するなど、事件は次第に「劇場型化」した。
 
 当初はタブロイド紙が中心だったが、次第に主流メディアも巻き込まれる形で両親の犯人説を報道。97年に妻パトリシアさんとともにテレビ出演した父親のジョンさんが「私は自分の娘を殺していない」と答えるなど、異常な展開を見せた。
 
 激しい報道にジョンさんは職を失い、ジョージア州アトランタに転居を余儀なくされた。このほかにも、タブロイド紙がジョンベネちゃんの検視写真や遺体発見現場の写真を入手し、その一部の掲載に踏み切るなど、死者の尊厳を侵害する報道も相次いだ。
 
 容疑者逮捕を受け、父親の弁護士は16日、メディアに対し「最も低俗な冤罪(えんざい)」を作り出したと非難した。同日のメディアは、こうした批判にまだ応えていない。
 
 
 ◇性犯罪者情報をネットで公開 米国
 
 米国では年間約9万人の未成年が性犯罪の被害に遭っており、犯罪者情報がネット公開されている。日本では、昨年から、犯罪者の出所情報が捜査に活用されるようになった。
 
 米国では、性犯罪者は出所前にデータベースに登録。引っ越すたびに住所登録を義務づけられ、違反すると最長10年の禁固刑になる。司法省は昨年7月、性犯罪者の名前を入力すれば他州での犯歴も横断的に検索できる全国性犯罪者公開登録制度を発足させ、ネットで公開した。市民が自分の住所を打ち込み、近隣に性犯罪者が住んでいないかチェックすることも可能になった。
 
 日本では、昨年6月から性犯罪者の出所情報が法務省から警察庁に提供され、犯罪捜査に活用されている。同庁は各警察本部に通知し、継続的に所在確認などを行う。
 
 今年7月末までに計192人分の出所情報が法務省から提供された。うち12人が住居侵入や窃盗なども含めて再び事件を起こして検挙された(性犯罪の再検挙は3人)。出所情報が活用された例もあったという。
 
 
 米メディア、ジョンベネ事件の続報は慎重
 
 米コロラド州ボルダーで96年12月26日にジョンベネ・ラムジーちゃん(当時6)が絞殺された事件の容疑者がバンコクで逮捕されたことについて、米テレビはトップニュースとして取り上げながら、この段階で事件解決とまで言えないと慎重な姿勢もみせている。

 コロラド州の地元の検事は17日に記者会見したものの、「結論に飛びつかないように」と話し、容疑の細部の質問に一切答えなかった。逮捕にどれだけの根拠があるのか、メディアも測りかねている模様だ。

 容疑者がこれまで全く捜査線上に浮かんでいなかったことや、過去にジョンベネちゃんの両親に疑惑の目を向けた過熱報道があったことも、メディアの慎重姿勢の背景にあるようだ。

 検察の記者会見で明らかになったのは、逮捕が緊急のものだったということぐらい。ジョン・カー容疑者(41)がバンコクで小学校低学年の教員として採用される可能性があったことが影響したと報道されている。

 容疑者は報道陣のカメラの前でジョンベネちゃんの死にかかわったと認めたものの、「偶発的だった」とし、話の内容も遺体の発見状況と必ずしも一致しないようだ。報道では容疑者はコロラド州に住んだことがなく、別れた妻が事件当夜には別の場所にいたと話しているともいう。

 こうしたことから、テレビ各局は容疑者を「本命」と結論づけるには多くの疑問が残ると伝えている。容疑者はジョンベネちゃんや別の少女が殺された事件について調べていたと伝えられ、関心を抱くあまり直接かかわったと名乗り出た可能性も指摘されている。
 
 

 ◆ジョンベネちゃん殺害事件の経緯◆
 
年月日      概    要
96・12・26
 コロラド州ボルダーの自宅で、母親が朝、ジョンベネちゃんの身代金を要求する手紙を発見。警察が誘拐事件として捜査開始。午後、父親が地下室で遺体を発見
 
97・4・30
 警察が両親から事情聴取
 
  5・1
  両親が会見し殺害や虐待疑惑を全面否定
 
  6  
  地元警察のコンピューターにハッカーが侵入。捜査情報を盗んだり破壊した疑いが発覚
 
  8・13
  州最高裁の開示命令を受け、当局が検視報告書の全容を公表。ロープで窒息死させていたほか、虐待の痕跡も
  
 10・10
  警察署長が捜査責任者の更迭を発表し、現場保存などの初動捜査のミスを事実上認める
 
99・10・13
  ボルダー郡大陪審が「起訴に足る十分な証拠はない」と発表。事実上、捜査打ち切り
 
06・6・24
  ジョージア州アトランタで母親が病死
 
  8・16
  バンコクで元小学校教諭のカー容疑者を逮捕

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