クアッドコア「Core2 Extreme QX6700」搭載デル「XPS 710」

　
Core2 Extreme QX6700 （Core2XE QX6700）は、1つのCPUパッケージに4つのコアを搭載したクアッドコアCPUで、インテルのコンシューマ向けCPUでは初めての製品となる。65ナノメートルプロセスルールを採用し、サポートするパッケージはLGA775、FSBは1066MHzに対応。動作クロックは2.66GHz。TDP（Thermal Desgin Power）は130ワットになる。インテルの資料によるとCore2XE QX6700に対応するインテル製チップセットはIntel 975Xだけとなっている。
　
　
　その構造はデュアルコアのCore2 Extreme、またはCore2 Duoを2つ実装している状態に相当、2つのコアごとに共有できる4MバイトのL2キャッシュを組み込み、「インテル ワイド・ダイナミック エグゼキューション エンジン」「インテル インテリジェント パワー機能」「インテル アドバンスド・スマートキャッシュ」「インテル スマートメモリー・アクセス」「インテル VT」「Intel 64」「エグゼキュート ディセーブル ビット」「拡張版インテルスピードステップ」などのCore2 Duoで実装している機能をそのまま継承する。
　

　
　このCore2 Extreme QX6700（Core2XE QX6700）を搭載した、デルの個人向けデスクトップPCのハイパフォーマンスブランド「XPS 710」ではCPUがCore2 Extreme QX6700で、NVIDIA nForce 590 SLI搭載マザーボードが採用されていることが固定仕様となり、OS、メモリ、HDD、光学ドライブ、グラフィックスカード、サウンドカードなどはBTOオプションの選択により変更可能になっています。
　
　
　「XPS 710」ではメモリはDDR2-667のモジュールが用意され、1GB〜4GBまで拡張が可能だ。HDDは160 / 250 / 320 / 500 /750GBの5種類用意され、BTOオプションで3台まで追加できる(最大で4台まで搭載できるが、選択できるのは3台まで)。なお、HDDを複数台搭載した場合のオプションとしてRAID 0 / 1の設定も用意されている。
　

　
　光学ドライブとして用意されるのは、DVD-ROM / DVD/CD-RWコンボ / DVD±RWドライブの計3種類だ。グラフィックスカードは、GeForce 7900 GS(VRAM 256MB)、GeForce 7950 GX2(VRAM 1GB)が用意され、2枚使用するSLI構成も選択できる。なお、BTOオプションには物理演算プロセッサの「AGEIA PhysX」搭載のPCIカードも選択できる。
　
　
　ケースのデザインはXPS 700と同じアルミ製で、カラーリングはシルバーとブラックを基調としている。筐体を横から見ると前面側に傾いている独特なデザインのBTXフォームファクタ対応ケース。ケース内のドライブベイの構成は、5インチ×4、3.5インチ×2、HDD用×4で、外形寸法は21.8(W)×61.6(D)×57.2(H)cm、重量は約22kg。
　
　
Core2 Extreme QX6700