米国政府認可のダイエット薬Alli（アライ）が話題

　
　この「Alli（アライ）」は、医師の処方箋がいらない非処方箋薬として販売されているので、誰でも店頭で購入できるそうです。と言うことは、バイアグラのように日本へも個人輸入で販売されそうですね。。食生活が欧米化しているとは言え大丈夫なんでしょうか？
　
　
　アメリカ国内では「オーバー・ザ・カウンター」と呼ばれ店頭で、一般の人がサプリメントのように、医師への相談なしに購入できる薬なので、日本で誇大広告で問題になった「Bows：ボーズ」と同じようなものなんでしょうか？それが国から認可されているということは、実はそんなに効果がないのか？悪影響が出ないなんちゃって薬なんでしょうか？
　
　
　これまで、アメリカで手に入れることのできるダイエット薬と言えば、食欲を抑制する効果を持つものが中心で食べる量が減れば、摂取するカロリーも減るためダイエット効果が見込める？と言う要するに痩せるために食べさせない薬のようですが。このように食欲を抑制する薬は、脳やホルモンに働きかけるので、精神的にストレスを感じたり、意欲や集中力が低くなるという副作用があったようです。なので服用することによってビタミン、ミネラル、カルシウムなどが不足するため、補給について医師のアドバイスを受ける必要もあるものなんです。
　

　
　アライは脂肪の吸収を抑制
　
　アライは食欲を抑制する薬でなく、体重増加の原因となる脂肪分の吸収を抑制する効果を持つ薬とされています。同じ効能の薬でアメリカでは処方箋薬として、「ゼニカル」がある処方されていて、この薬の中に「オリスタット」という成分が脂肪の吸収を抑えるそうです。「ゼニカル」にはオリスタットは、1カプセルにつき120ミリグラム含まれているそうですが、アライには、1 カプセルにつき60ミリのオリスタットを含むと言うことで、効果を薄めて市販でも売れるようにした。ということのようです。
　
　
　さて、そもそもの理屈と言うか理論では、このオリスタッが消化器官で脂肪を分解・蓄積する酵素「リパーゼ」に働きかけて、脂肪の吸収を25％カットするよう設計されているそうです。食事と共にアライを摂ると、吸収されなかった脂肪は、便と共に排出されるので、吸収を防ぐのは脂肪だけ！？アライを摂取することによって脂肪の吸収を防げば、体が体内の蓄積された脂肪を消費するエネルギーとして使うようになるので痩せる・・・これが減量になるという三段論法のような薬なんですね。しかも体に必要なタンパク質や炭水化物は通常通り消化・吸収できる夢の薬なんでしょうか？？
　
　
　食生活を改め、運動もする
　
　安全性が確認されているといっても、誰もがアライを使っていいわけではなく。グラクソミスクライン社は、テレビCMやホームページで、「本気でがんばる気がある人」、「規定に従える人」のみが使用するようにと警告している。
　
　
　それは、アライの服用中に脂肪分を摂取しすぎると、酵素の動きが活発になりすぎて、下痢のような症状が起こるためだ。このため、アライを服用する際は、摂取する食事が、規定以内の低カロリー、低脂肪であることを確認しなければいけない。
　
　
　具体的には、カロリー摂取量のうちの最高30％までしか、脂肪を摂ってはいけない。グラクソミスクライン社は、「初めはカロリー摂取量のうち10％にまで脂肪を抑える。それ以降、徐々に30％まで、増やす」よう勧めている。アライを使ったダイエットを成功させるためには、アライのダイエットプランに従った食事管理と、体内の脂肪を燃やす運動が必要だ。単に飲めばいいと言うわけではない。
　
　
　グラクソミスクライン社の発表によれば、低カロリー、低脂肪の食事制限を守ってアライを摂取した人は、同じ食事制限だけをした人に比べて、50％もしくはそれを上回る体重減少効果があったという。
　
　
　売れ行きは好調、女性が多い
　
　グラクソミスクライン社では、アライの「売れ行きは大変よい。効果に関しても、消費者から好評を得ています」としています。購入者層については、「まだ発売したばかりで、統計などはとっていませんが、女性が大半を占めているという報告を受けています」とコメントしています。
　
　
　ダイエットは、飲むだけでなく、栄養管理や運動にも気をつける必要があので、これを機会に肥満を抱える人が食生活や運動を改善するためのきっかけになるのかもしれないと考えればいい薬なのかもしれないですね。