話題のナレッジベース | Knowledge Base Weblogs space
HOMEBlogs index FOMA >> space
space space
space
space
space
space
July 7, 2004 space
   space
space

P900iV の微妙な仕様!?

space

 FOMA躍進のきっかけとなった、昨年発売の「P2102V」携帯の後継機種として、ユーザーに待ち望まれて登場した「P900iV」ですが、インダストリアルデザインとしても携帯機能、カメラ機能や画質など、どれをとっても正常進化以上にバージョンアップされています。しかし。。miniSDではASF、本体メモリでは3GPの動画機能などちぐはぐな部分も見え隠れ。。。

space

 パナソニックのFOMA端末といえば、やはり回転2軸式ディスプレイを搭載し、ヒンジ部に横向きにカメラを内蔵して「ムービースタイル」での撮影を実現した「P2102V」が思い出される。「P900i」からちょっと遅れて、しっかりとP2102Vの後継機も登場してきたのが「P900iV」である。カメラも195万画素に高画素化され、ヒンジ周りの使い勝手も改善。画質も大きく向上している。

 P900iVはムービースタイルというくらいだから動画機能も充実している。それは歓迎すべきことだが、気になる点が、記録先がminiSDか本体メモリかで動画の仕様が変わる。圧縮形式自体はどちらもMPEG-4なのだが、miniSD時は最高サイズが320×240ピクセルでASF形式、本体メモリ時は最高サイズがQCIF(176×144)で3GP形式となる。

この仕様の理由は簡単想像がつく、パナソニックのほかのMPEG-4動画製品(DigaやD-snap)とファイル形式の相互に利用できる仕組みを持たせるためだろう、しかし、ムービー携帯だと思って、動画を撮りまくってPCで見ようとおもったときに!?ととまどってしまう。

 miniSDに記録したASF形式動画の場合、Windowsパソコンであれば標準で組み込まれている、物議を呼んでいるWindowsMediaで再生できるが、音声コーデックをが標準ではないため、最初に利用する際にインターネットからコーデックをダウンロードする必要がある。このASF形式も元々は旧式FOMAでは標準で採用されていた経緯があるが、3GPP標準がMPEG-4ときまったことから(MSとドコモが喧嘩した?)標準ではなくなってしまった。ASF形式の動画再生にはWindows Media Player、3GP形式の動画再生にはQuick Timeでそれぞれ再生できる。

 もちろん画質はminiSDへ記録するほうが画像サイズが大きく(320×240)てビットレートも高くきれいだが、ファイル形式で画質やサイズを変える必要があるのか?その意味は理解できない。

 このように現在のファイル形式では、NTTドコモが販売する携帯では、ASF形式はパナソニックだけのサポートとなり独自だが、3GP形式はFOMA端末共通仕様なので、メモリーカードに保存した高画質な動画を、友人の端末など、他のFOMA端末で見たいと思っても再生することはできない・・・

 大きさや携帯としてどうか?は別として端末としてはすばらしく気合のはいったすばらしい製品だとおもうが、妥協した部分とメーカーとしての戦略、ドコモがコントロールできない部分が見え隠れするところで、ユーザーが混乱する仕様はとても残念に思う。

 ユーザーがこのあたりをちゃんと理解して使う前提条件がつくのはどうかと思うが、今回の場合、特にメーカーの開発者はどう思っているのだろうか?

携帯電話/DoCoMo カテゴリ

space
HOMENews BlogsFOMA | July 7, 2004 |  twitter Livedoor Buzzurl はてな Yahoo!ブックマーク人が登録
space


space Entries of this Category
space

  Next >> GSM携帯『Motorola A630』 >> 

シックなデザインのMotorola A630は、ストレート形端末の携帯電話として通常の音声通話サービスを利用できるものの、少し厚めのボディをパカッと開けば、内部からはQWERT...»この話題を見る…


  Previous << P506iC iモードFeliCa ケイタイ 発売! << 

 注目のおサイフケータイサービス対応の第一弾端末は、P506iCとなりそうです。 ... »この話題を見る…


space
space
Welcome to knowledgeBase  Blogs  ▲TOP