タイガー＆ドラゴン 待望のDVDリリース！！

　
　　長瀬智也、岡田准一という２大スターの共演が実現。西田敏行、伊東美咲、笑福亭鶴瓶、塚本高史などバラエティに富んだレギュラー陣に加え、薬師丸ひろ子、大森南朋、小日向文世、 森下愛子、ヒロシら豪華ゲストが続々登場します。
　
　落語家に弟子入りしたヤクザ・虎児と、天才といわれながら落語を捨てた竜二の奇妙な友情、そして彼らの周囲で起こる騒動をコミカルに描いた新しくも懐かしい“２１世紀のホームドラマ”なのです！
　
　落語の演目「三枚起請」をモチーフに、洒落が効かないヤクザの世界を洒落っ気たっぷりに描いたスペシャルドラマも優秀だったが、登場人物と設定を引き継いでその続きから描かれるこの連続ドラマ版はさらに充実。
　
　落語家を志すヤクザの虎児（長瀬智也）と落語から足を洗った売れないデザイナーの竜二（岡田准一）との竜虎にらみ合う関係ににぎやかしく絡み合う個性豊か登場人物が織り成すネオ古典落語の世界はその語り口もいっそう鮮やかに、落語ブームの火付け役にもなった作品である。
　
　1話完結の各話で取り上げられる演目は、第1話から「芝浜」「饅頭怖い」「茶の湯」「権助提灯」「厩火事」「明烏」「猫の皿」「出来心」「粗忽長屋」「品川心中」「子は鎹」の11編。中でも、人情噺の当世風アレンジから下げまでを小気味よく詰め込んだ第1話の「芝浜」の出来ばえには舌を巻く。
　
　落語の予備知識なしでも楽しめるように、筋を軽妙な時代物の劇中劇として見せてくれるあたりも懇切丁寧だが、そこから換骨奪胎した新作落語とも呼ぶべきオリジナルの部分も折り目正しく仕上がっているので、まさに2倍楽しめる構造になっている。
　
　笑いのセンスゼロの設定である虎児の落語がめきめきと上達していくあたりもうれしくなってしまうところ。その一席が終わるたびに、「やくざ大明神」と声をかけたくなる。
　
　

　落語界を舞台に描いたホームドラマ。長瀬智也、岡田准一が共演。
　
■発売日：2005年9月7日
■ＤＶＤ　６枚組（本編ディスク５枚と特典ディスク１枚）
■希望小売価格：２万1945円
■脚本：宮藤官九郎
■出演：長瀬智也、岡田准一、伊東美咲、塚本高史、蒼井優、春風亭昇太、銀粉蝶、阿部サダヲ、笑福亭鶴瓶、西田敏行
■発売元：ＴＢＳ
　
　
　
　
「なるほどなあ」を連発してます。毎回。いやみな部分なんて一切ないですよ。落語が題材になっているはもちろんですが、お笑いブームなんていつの時代でもあるもんだと思います。この世の中のどんな物語にも絶対にオチがあって、その最後のオチがどうなるかが人生でも物語でもあるもんです。
　
　そんな深くまで考えねえで見ろよとかいう人もあると思うんですが、落語を大学で研究している人もいるんですから、よっぽど深いですよ。古典落語の本を探したくなる今日この頃です。絶対にお勧めです。星5つ。