この日の競売は1105枚が対象。市場に流通したことのない1932（昭和7）年発行の“幻の新20円金貨”のほか、全部で39枚しか造られなかった1877（明治10）年の旧2円金貨などが含まれる。
目玉は1932(昭和7)年発行の“幻の新20円金貨”。約20日間しか鋳造されず、流通しなかったもので、業界では1枚500万円〜1,000万円はするといわれている。
二十円金貨そのものは68枚で、明3〜昭7の間に発行された金貨。まずは殆どが一円金貨と五円金貨、新旧十円金貨になる。
額面上は三万枚なら三十万円超えない程度、しかしながら金貨である故に、額面など関係ありません。希少性の観点から額面が価値の決定に影響を及ぼすことは当然考えられるわけですが、純粋に金含有量から考えただけでも、旧二十円金貨金含有量は30グラム、今のところグラム1400円あたりをうろついておりますから42.000円で、新貨が15グラムの21.000円。
一円金貨でも金1.5グラムですから2000円余り、未使用ならば相場で十万円を軽く超えます。であるからして売却益が数十億円というのは間違った計算ではありませんが、一度にそれだけ放出するとなれば当然相場価格は下落してしまいます。そのあたりを考えると、総売却益は十億から二十億の間で決着するのではないでしょうか。
金貨は連合国軍総司令部（ＧＨＱ）に一時接収された後、国が保有していた。財務省は2007年度末までに、公開競売やインターネット競売で、約3万2700枚を順次売却する。
幻の金貨は１０００万円 財務省、初の公開競売
財務省は１０日、明治から昭和初期に発行された国保有の１１０５枚の金貨を売却する初めての公開オークション（競売）を、東京都千代田区のホールで実施した。抽選に当たった約３００人の収集家らが参加、自分のお目当ての希少な金貨を次々と競り落とした。
市場に流通したことのない１９３２（昭和７）年発行の“幻の新２０円金貨”は、計１０枚が出品され、中心落札価格は８００万円台後半。このうち１枚は、１０００万円でせり落とされた。
全部で３９枚しか造られなかった１８７７（明治１０）年の旧２円金貨は１枚だけの出品となったこともあり、落札価格は１７００万円となった。
売却総額５億７０００万円、財務省の金貨オークション
財務省が保有する明治から昭和初期の金貨の初めてのオークションが１０日、東京都内で開かれ、抽選で絞られた約３００人の収集家らが参加した。市場に流通することがなかった１９３２（昭和７）年の「幻の新２０円金貨」など希少な金貨も多く、１７００万円を最高に１０００万円前後の高額落札が相次ぎ、売れた１１０５枚の落札額は計５億７０００万円余り（平均落札価格約５２万円）に達した。
「幻の新２０円」は１０枚出品され、落札額は最高１０００万円だった。１７００万円の値がついたのは、３９枚しか発行されなかったうちの１枚が出品された１８７７（明治１０）年の旧２円金貨。
財務省は今後も、今回のような公開方式やインターネットによるオークションをおこない、保有する約３万３０００枚を０７年度末までにすべて売却し、収入を一般会計に繰り入れる方針だ。
ヤフー、「第2回近代金貨オークション」の参加受付を開始
ヤフーは31日、財務省主催の「第2回近代金貨インターネットオークション」の参加受付を開始した。
近代金貨インターネットオークションは、財務省が保有する近代金貨の売却をインターネットオークションを通じて行なうもの。今回のオークションでは、2月に行なわれた第1回オークションの約1.5倍となる3,512枚の近代金貨が出品される。
オークション実施期間は8月14日〜8月27日、参加申し込み期間は8月12日まで。参加申し込みにはネット上の手続きのほか、運転免許証の写しなど現住所を証明する本人確認書類の郵送が必要となる。
■第2回近代金貨インターネットオークション
http://kinka.auctions.yahoo.co.jp/
