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November 4, 2005 space
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日清カップヌードル 宇宙ステーションCM は本当の"NO BORDER"

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カップヌードルは、1971年の開発以来、世界の80余りの国と地域で発売。販売累計は230億食にも達している。タイではトムヤムクン味、インドではマサラ味、ドイツではトマト味、メキシコではサルサソース付き、インドネシアではハラール食品(イスラム教徒向け)など、各地の好みや習慣に合わせたカップヌードルが発売されている。
 

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 カップヌードル宇宙CMの"ロケ地"は高度400kmに浮かぶ国際宇宙ステーション(ISS)。ロシアのバレリー・トカレフ(Valery Tokarev)宇宙飛行士がカメラマン、セルゲイ・クリカレフ(Sergei Krikalev)宇宙飛行士がモデルとなり、このほど、ISSのロシア居住モジュール「ZVEZDA(ズヴェズダ)」にて撮影が行われた。
 
 
 Mr.Childrenの曲とともに流れる美しい映像、そしてテーマ性あふれる"NO BORDER"のメッセージ。見る人に強い印象を残す日清カップヌードルのテレビCM「NO BORDER」シリーズだが、2日よりオンエアされる第7作目「宇宙篇」では、ついに究極の"NO BORDER"世界、宇宙に舞台を移す。
 

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 このCM撮影は、日本のベンチャー企業・スペースフィルムズによるもの。同社は宇宙航空研究開発機構(JAXA)の「宇宙オープンラボ」制度で立ち上げられた企業で、ISSに商業目的で利用できる高精細(HD)カメラを常設し、CMや報道など民間の撮影ニーズに迅速に対応することを目指している。
 
 
 このカップヌードル新CM「宇宙篇」は同社の最初の仕事となるもので、今年10月1日に撮影機材、カップヌードル、トカレフ宇宙飛行士を乗せたソユーズロケットが打ち上げられ、ISSでの撮影後、同月11日に撮影テープとともにクリカレフ宇宙飛行士が地上に帰還した。
 
 
 宇宙ステーション内という極めて特殊な環境下での撮影となるため、持ち込める機材には大きな制約があった。カップヌードルは、通常のものでは麺やスープが飛び散り、周辺の機材を故障させる恐れもあるため、宇宙撮影用のカップヌードルを作成。100℃以下のお湯でも作れるほか、無重力空間でも食べやすいよう、麺の形状、スープ、パッケージなどを工夫した。日清食品は、JAXAの野口聡一宇宙飛行士が宇宙食とした「スペース・ラム」も開発しているが、今回のCMで使用したカップヌードルにはその技術も応用されている。
 
 
 撮影用のカメラは、ソニー製のHDVカムコーダー「HVR-Z1J」をベースに、宇宙仕様に改良したものが使用された。有害なガスを発生する可能性がある樹脂の部分を金属製に代えたり、固定するための穴の改良などが行われている。またカメラマンとなるトカレフ宇宙飛行士はプロのカメラマンではないため、地上のシミュレータ(居住モジュールと全く同じ構造の設備)において、カメラの操作方法・カメラアングルの取り方などのトレーニングも実施された。
 
 
 そして最大の障壁は、"撮影スタッフ"と監督の距離が離れすぎていることである。これについては、「リアルタイム・ダウンリンク」という、管制センターとISS間の通信手段を利用することで解決した。
 
 
 ロシア国内の地上局が連携してISSと交信するもので、今回は宇宙飛行士が撮影した映像を見ながら、地上から指示出しを行った。ただし、交信可能な時間はロシア上空周辺の10分程度(ISSは約90分で地球を一周)に限られ、チャンスは2回だけ。基本的には、思い通りの映像が撮れているかどうかは、地上にテープが届くまで分からない状態だった。
 
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 10月31日に、東京・お台場の日本科学未来館にて記者発表会が行われ、完成した新CMが披露された。
 
 
 スペースフィルムズ代表取締役社長の高松聡氏は、CMについて「150点のデキ」と自賛。これほど完璧に、両宇宙飛行士がカメラマン・役者として動いてくれるとは思っていなかったそうで、「宇宙飛行士としての力量に感服している」。
 
 
 日清食品執行役員宣伝部長の服部秀樹氏は、これまでの6作品で多くの人から励ましや感激したとのメール・手紙が寄せられたことを紹介し、「宇宙から見た地球はまさしく"NO BORDER"の世界。言葉以上に映像の力があると感じた」とコメント。JAXA産学官連携部連携推進グループ長の三輪田真氏は、「宇宙のリアルな映像、美しい地球の映像がお茶の間に届き、宇宙そのものを親しんでもらえるようになれば、効果があったといえる。今後もこのような企画が続くと思う」と述べた。
 
 
日清カップヌードル

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