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May 2, 2006 space
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P2P進化コンテンツ配信システム「SkeedCast」流出を排除

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ドリームボートは、P2P技術を活用したコンテンツ配信システム「SkeedCast」を開発した。P2Pファイル共有ソフト「Winny」の開発者である金子勇氏も技術顧問として開発に参画した。配信事業者やコンテンツホルダー向けに5月中にも試験運用を開始する。

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 SkeedCastは、Internet Explorerベースのインターフェイスを備え、企業などの既存サイトからコンテンツを配信できるシステム。P2P技術を基にしているため、回線やサーバーなどインフラへの大きな投資が不要だという。また、Windows MediaによるDRMを実装することも可能で、コンテンツの料金、再生回数や再生期限、コピー制限などを設定できる。
 
 
 Windows MediaによるDRMも実装可能
 
 エンドユーザーはまず、ダウンロードを受け付けるツール「レシーバ」とFlashベースのコンテンツ再生ツール「コンテンツナビゲーター」をインストールする必要がある。レシーバとコンテンツナビゲーターは当初、Windows XPのみをサポートするが、Windows 2000やMac OS Xなどのプラットフォームでも利用できるようにする方針。また、コンテンツナビゲーターを作るためのインターフェイスはオープン化する予定で、配信事業者ごとにカスタマイズできるようにする。
 
 
 SkeedCastの提供パッケージは、コンテンツ配信のみの最小限パッケージ、DRM機能を実装した標準パッケージ、クレジットカードや電子マネーによる課金代行までをドリームボートが行なうフルパッケージの3種類。利用料金は月額5万円〜100万円で、コンテンツの容量やアクセス数に応じて設定するという。
 
 
 管理サーバーで「意図せぬ流出」や「悪意のある混入」を排除
 
 ドリームボートでは、SkeedCastを構成するコア技術を「SkeedTech」と呼ぶ。これはP2P技術をサーバーサイドに応用したもので、SkeedCastを利用する配信事業者が認めた複数のノードによってコンテンツの共有や配信を行なう。また、セキュアなP2Pを実現するために管理サーバー(コントロールサーバー)を設置した。
 
 
 Winnyと異なる点は、ファイル共有と配信は配信事業者に認められたノードのみに限られ、エンドユーザー側の一般ノードはファイルのダウンロードだけしかできないこと、管理サーバーが流通経路とコンテンツを監視すること――などだ。このため「意図せぬ流出」や「悪意のある混入」を排除できるという。この技術はすでに特許も出願中で、出願番号は「2005−276239」となっている。
 
 
 なお、コア技術であるSkeedTechのうち、特に「SecureP2P」技術は、Winnyの開発者で、ドリームボートの技術顧問である金子勇氏が開発に携わった。
 
 
 5月中に試験運用を開始

 SkeedCastでは登録ノードによる閉じられたP2Pネットワークを構築してコンテンツを配信するが、このネットワークなどのインフラはインターネットイニシアティブ(IIJ)が提供する。ドリームボートでは、新規技術への展開など発展的な協業関係を築くため、IIJとデジタルスケープの2社と資本提携を含めた包括的な提携を行なっており、すでに3月末に第三者割当増資を完了している。
 
 
 なお、IIJによれば、従来のCDN(Contents Delivery Network)との違いについて「CDNではキャッシュサーバーが1台数百万円だったが、SkeedCashの登録ノードはひと桁安い価格で導入できる」という。
 
 
 SkeedCastは5月中に試験運用を開始。本格的なサービス開始は8月を予定しており、当初は動画ファイル配信での普及を目指す。さらにその後はデジタル家電、カーナビ、携帯電話、ゲーム機などに対応機器を拡大する方針で、グループウェアなどBtoB市場への普及も狙う。
 
 

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HOMENews BlogsBroadband | May 2, 2006 |  twitter Livedoor Buzzurl はてな Yahoo!ブックマーク人が登録
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