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July 16, 2006 space
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Zinio が遂に日本に上陸

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今年の秋、電子書籍業界にまたひとつ大きな波が訪れようとしている。書籍、コミックに次いで、いよいよ雑誌のデジタル化が本格的に始まりそうだ。
 

ziniotoplogo.jpg

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 日本国内でも、小学館は2006年秋より一部の雑誌を電子化し、(株)富士山マガジンサービスが手掛ける雑誌の国内向けオンライン販売サービス“Fujisan.co.jp”を通じて提供していくという。Fujisan.co.jpが採用する電子雑誌の閲覧ソフトは、米ジニオ・システムズ社(Zinio Systems)の『Zinio Reader(ジニオ・リーダー)』(以下、Zinio)で、配布時のファイル形式は独自のZinio Readerマガジン形式だ。
 

zinio_top.jpg

 
 日本ではあまりなじみのないZinioだが、実は欧米では『BusinessWeek』『PC Magazine』など500誌以上を取り扱っているという実績がある。米アップルコンピュータ社の『Power Mac G5』などにもリーダーがプレインストールされている状況だ(日本国内で販売されているMacには含まれていない)。
 
 
 Zinioを選んだ最大の理由として、「DTPで作成したデータを元に電子化するので編集部に新たな負担が発生しない。従来、電子雑誌を作ろうとすると、例外なく制作コストがかかっていたのでやりたくてもできなかった」と人的/金銭的なコスト面でのメリットを挙げる。
 
 
 そのほか欧米での実績、紙メディアのような感覚でページをめくれる、記事や広告とウェブサイトを連動させられるといった点にも注目しているという。
 
 
 小学館の電子コンテンツの売り上げは「近年ではコンテンツ数を増やせば増やすだけ、売り上げが伸びている。元々分母が小さいので全体の売り上げから見るとそこまで大きくはないが、急激な伸び率はほかのどの部門よりも勝っている」とのことで、手応えを感じているようだ。
 
 
 とはいえ現状では、Zinioの国内サービス開始時にどれだけの出版社が参加してどれほどのタイトルが揃うのか、価格や使い勝手でどれほど既存の雑誌を超える魅力を実現できるのかといった点が明らかになっていない。
 
 
 携帯電話への配信の流れにのって、2006年後半、電子雑誌が成功するかどうか。雑誌業界全体の意気込みとその手腕が問われるだろう。
 
 

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HOMENews Blogs本/Books | July 16, 2006 |  twitter Livedoor Buzzurl はてな Yahoo!ブックマーク人が登録
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