映画「ストームブレイカー」女王陛下の少年スパイ！「アレックスライダー」

　
　アンソニー・ホロヴィッツの同名小説を原作とするこの映画の製作費は、英映画界としては高額の４０００万ドル（約４６億７４４０万円）。
　
　

唯一の肉親イアン叔父さんが、交通事故死にみせかけて殺された。悲しみに暮れる間もなく、14歳のアレックス・ライダーは、叔父さんがMI6(英国の諜報機関)の特殊工作員だったという事実を知る。MI6にスカウトされた彼は、全身傷だらけになりながらも地獄の訓練に耐え抜いた。敵は、正体不明のコンピューター王だった。やがて、リベンジ作戦が開始された…
　
　「あの叔父がシートベルトをせずに交通事故に遭うなんて．．」信じられないAlexはその真相を探り始め、命の危険にさらされる。やがて叔父の勤務先から呼び出しを受け、Ianは銀行員などではなくイギリス諜報局MI6のスパイだったことを知らされ、中途に終わった叔父の活動を引き継ぐように要請される。身内も住むところもなくなったAlexに、選択の余地はなかった。そしてスパイとしての厳しい訓練を終え、かつて叔父Ianが探っていたコンピュータープラントへ乗り込む。Alexは秘密を探れるだろうか？そして無事生還できるのか？
　
　痛快アクション・ファンタジー。

　
　少年アレックス・ライダーを主人公にした同小説はこれまで６巻まで出されており、世界中で合計９００万部の売り上げを記録。２００７年７月にはシリーズ第７巻が発売される予定になっている。
　
　
　Ｊ・Ｋ・ローリングの人気小説「ハリー・ポッター」シリーズは、映画化された４作品の総興行収入が約３５億ドル。同様に小説を基にした映画「ロード・オブ・ザ・リング」３部作の興行収入は合計で約３０億ドルとなっている。
　
　
　映画「ストームブレイカー（原題）」の主人公アレックス・ライダーを演じるのは、１６歳のアレックス・ペティファー。次世代スターの呼び声も高いが、続編で主人公を演じることはなさそうだ。このシリーズ小説のストーリーが１年間に集約されていることが背景。
　
　
　同映画の共同製作者はロイターに対し「彼を主役に使い続けることが出来るほど早く映画を作ることは出来ません。第２弾があるとしても、それを製作する頃には、彼は大人になり過ぎているでしょう」と語った。
　
　
　一方、アレックス・ペティファーは、映画を観たクラスメートの反応やマスコミの関心が気にかかると語っている。
　
　
　共演者はミッキー・ローク、ユアン・マクレガー、ビル・ナイら。この映画は英国では７月２１日に、米国では８月１８日に公開される。
　
　第１作：ストームブレイカー―女王陛下の少年スパイ!アレックス
　第２作：ポイントブランク―女王陛下の少年スパイ!アレックス
　第３作：スケルトンキー―女王陛下の少年スパイ!アレックス
　第４作：イーグルストライク―女王陛下の少年スパイ!アレックス
　第５作：スコルピア―女王陛下の少年スパイ!アレックス
　第６作：アークエンジェル―女王陛下の少年スパイ!アレックス
　
■アンソニー ホロヴィッツ