新「巨人の星」 花形が主役でリメーク 講談社 少年マガジン連載開始

　
　さて、新「巨人の星」の主役は阪神タイガースの花形満ですが、昭和４０年当時は、巨人軍全盛の時代に、当時の少年少女を熱狂させた「巨人の星」ですが、それから４０年の時を越えてよみがえる、完全リメイク版の新作のタイトルは「新約『巨人の星』花形になるそうです。
　
　
　今回の主人公は、星飛雄馬の永遠のライバル・花形を主役に新シナリオが展開されるそうで、熱き男たちが描かれる。阪神ファンは必読の新連載が８月９日発売の「週刊少年マガジン」でスタートします。
　

　
　当時は阪神が宿敵・巨人と優勝を争っていた時代で、“伝統の一戦”とされテレビ中継も花形でしたが、今のではサッカーワールドカップに熱中する時代になってしまいました。当時毎晩のようにプロ野球中継で巨人軍だけが映し出されていたのから変遷して、少年はサッカーに熱中しています。
　
　
　昭和４０年であれば主人公が“巨人の星”になるために、父親の星一徹にスパルタで鍛え抜かれた星飛雄馬が、大リーグ養成ギプスを身につけ、筋骨隆々となった飛雄馬の体は、当時の野球少年たちに夢を抱かせるに十分な説得力があったかもしれませんが、今の時代に同じことをやったら、児童虐待になって警察の世話になりそうな時代です・・・・
　
　
　マンガの世界にリアルな話はなしとしても、当時星飛雄馬（ひゅうま）のライバルだった花形（はながた）満が、今回の主役に抜擢された背景には、当時とは違う舞台設定を現代に移すなど、往年の名作が大胆にリメークされるようです。
　
　
　プロスポーツに挑戦するために金銭的に恵まれない環境で、血のにじむような努力を重ねて巨人へ入団。そのとき、目の前に立ちはだかったのが、プロ入り前からのライバル・花形だった。荒々しい猛虎軍団の中にあって、花形モーターズの御曹司は異彩を放っていた。
　
　
　当時の花形は飛雄馬の大リーグボール攻略のため、鉄球を鉄バットで打ち返す特訓を繰り返す。結果、予告ホームランを放ったものの、その代償として体を壊した。華麗さの中にどこか悲哀を感じさせた天才打者。そんな男が新連載での主役になるのです。　
　
　タイトルは、「新約『巨人の星』　花形」（村上よしゆき画）で、きょう発売の同誌８月９日号から連載開始。梶原一騎原作、川崎のぼる画によるオリジナル版は、少年期から父・一徹（いってつ）のスパルタ教育を受けた飛雄馬が、ライバルとの激闘を繰り返しながら巨人軍のエースになる物語。
　
　
　では、なぜ花形なのでしょう。
　
　講談社では「星飛雄馬同様にだれよりも巨人に対し熱い思いを抱いていた男。巨人低迷の時代にあえて起用した」と説明する。登場人物はほとんどが原作と同じだが、新約独自のキャラクターも登場する予定。中高生だけでなく、かつての“マガジン世代”である４０代以上にも読んでもらいたいという。今回、花形を主役にした理由について、同誌では「今の中高生には、貧しさからはい上がる飛雄馬より、恵まれた環境にある花形のほうがリアリティーがある」と話しています。
　
　
　さて、現実には巨人よりも常勝軍団となった実際の阪神タイガース。毎年のように優勝争いを繰り広げるチームは、低迷に苦しむ巨人とはあまりにも対照的で、そんな時代背景だからこそ、漫画の世界でも阪神・花形が主役となって巨人にカツを入れる。そんなシナリオが少年と当時少年だったチョイ悪おやじにも受けるかも・・・
　
　
■ 週刊少年マガジン