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September 10, 2006 space
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F1 第15戦 イタリアGP M・シューマッハが地元で優勝!

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2006年FIA F1世界選手権第15戦イタリアGPは、いよいよ決勝レースのときを迎えた。決勝レーススタート直前の気温は28℃、路面温度40℃、湿度36%、快晴でドライコンディションとなっている。
 

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 現地時間午後2時、ポールポジションのキミ ライコネンを先頭に22台のクルマがフォーメーションラップへと向かう。パレードラップを終えて、ピットスタートの佐藤 琢磨を除くすべてのクルマがグリッドにつき、スタートのシグナルを待つ。
 
 
 シグナルがブラックアウトしてレーススタート!
 
 キミ ライコネンが先頭で第1コーナーに飛び込む。すかさずロベルト クビサがニック ハイドフェルドをオーバーテイク。大きな混乱はなく集団が最初のシケインを通過する。キミ ライコネン、ミハエル シューマッハ、ロベルト クビサ、ニック ハイドフェルド、フェリペ マッサという順で1周目が始まる。クビサが果敢にミハエルにバトルをしかけるも、ここは一歩引く。10番グリッドからのスタートとなったアロンソは後ろから猛烈な走りを見せている。
 
 
 オープニングラップを終えた時点でのオーダーは、1位キミ ライコネン、2位ミハエル シューマッハ、3位ロベルト クビサ、4位フェリペ マッサ、5位ジェンソン バトン、6位ニック ハイドフェルド、7位フェルナンド アロンソ、8位ペドロ デ ラ ロサ、10位ルーベンス バリチェロとなっている。
 
 
 3周目開始時点で、アロンソはハイドフェルドをかわし、6位まで浮上している。スタートに間に合わなかった佐藤 琢磨は、レースを始めている模様。ハイドロ系の問題を抱えているとのこと。現在は、ライコネンとミハエルが、セクターごとに交互に最速タイムを更新している。
 
 
 5周目、トップのライコネン、ミハエルから7秒ほど遅れた所で、クビサとマッサが熾烈な3位争いを繰り広げている。その差は実に0.3秒。
 
 
 6周を終えて、レースは小康状態。ここまでの順位は、1位ライコネン、2位ミハエル、3位クビサ、4位マッサ、5位バトン、6位アロンソ、7位ハイドフェルド、8位デ ラ ロサ、9位フィジケラ、10位バリチェロ、11位ロズベルグ、12位トゥルーリ、13位ウェーバー、14位クルサード、15位スピード、16位ラルフ、17位リウッツィ、18位クリエン、19位アルバース、20位モンテイロ、21位佐藤 琢磨、22位山本 左近となっている。
 
 
 9周目、ロズベルグがスローダウン。ハイドロ系のトラブルに見舞われた様子。ピットクルーがクルマを迎え入れる準備を行う。ロズベルクはそのままガレージへ。一方で、クビサとマッサの3位争いは、以前0.3〜0.4秒差で続いている。
 
 
 12周目、先頭のライコネンと2番手のミハエルの差は1.5秒。レース開始時点からほとんど変わらない差で走り続けている。一方、3番手のクビサとの差は12.5秒とかなり広がってきており、ライコネンとミハエルの一騎打ちの様相を呈している。
 
 
 14周目、まずデ ラ ロサがピットイン。約25周分という多めの給油をしてピットを出て行く。
 
 
 15周目、トップを走るライコネンがピットイン。8.9秒の給油を多ない、ピットアウト。ミハエルが暫定トップに立つ。ライコネンはハイドフェルドとフィジケラの間、7番手でコースに復帰。
 
 
 17周目、ミハエルがマッサよりも先にピットイン。9.5秒のピットストップを行い、コースへ復帰。ライコネンの前6番手でコースに出て順位の逆転に成功。現在はクビサが暫定トップ、マッサが2番手、バトンが3番手、アロンソが4番手を走っている。
 
 
 19周目、マッサとアロンソがピットイン。マッサ、アロンソの順にコースに復帰。マッサは1コーナーでトゥルーリとサイドバイサイドになり、接触しかける。山本 左近がリタイヤ。
 
 
 20周目、バトンがピットイン。ピットアウトのときに、MF1のアルバースとピットレーンで並ぶひやっとするシーンが見られる。ここでアロンソがバトンをかわす。21周目にハイドフェルドがピットイン。
 
 
 21周目、デ ラ ロサがグラベル上でストップ。リタイヤとなる。この間にクビサがピットイン。
 
 
 23周目、ここでハイドフェルドにピットレーンのスピード違反のペナルティ。アロンソがまた1つポジションを上げて8位。この時点では、上位ではまだフィジケラとルーベンス バリチェロ、トゥルーリがまだピットストップを行っていない。
 
 
 25周目の時点でのオーダーは、1位ミハエル、2位ライコネン、3位フィジケラ、4位クビサ、5位バリチェロ、6位マッサ、7位トゥルーリ、8位アロンソ、9位ハイドフェルド、10位バトン、11位ウェーバー、12位スピード、13位クルサード、14位ラルフ、15位リウッツィ、16位クリエン、17位モンテイロ、18位佐藤、19位アルバースとなっているが、この直後にハイドフェルドは26周目にドライブスルーのペナルティを消化して順位を下げている。
 
 
 27周目、フィジケラがピットイン。1ストップだと思われるが、9.7秒の素早いピット作業を終えてコース復帰。佐藤もピットストップを行っている。ハイドフェルドはペナルティから11番手に復帰。
 
 
 28周目、ラルフとモンテイロがピットイン。現在、1位シューマッハと2位ライコネンは3秒程度の差を保って安定した走行を行っている。一方、それから19.5秒程度は慣れた所では3位争いが混戦状態。3位クビサ、4位バリチェロ、5位マッサ、6位アロンソ、7位トゥルーリ8位バトン、9位ウェーバーまでが、2〜3秒差で連なっている。
 
 
 30周目、これまでピットストップを行っていなかったバリチェロがようやくピットイン。これによりアロンソが5位に浮上する。続いてウェーバー、リウッツィもピットイン。
 
 
 32周目、ハイドフェルドがピットストップで燃料を積んで重たくなったフィジケラをかわして8位に順位を上げる。また一方、4位マッサの2.7秒後方にアロンソが迫っている。ここでのマッサの役割は重要だ。
 
 
 現在走っているのは、リタイヤしたロズベルグ、山本、デ ラ ロサを除く19台。速いクルマが周回遅れをパスする際に再ドバイサイドでどちらかが押し出されるなど危ういシーンもそこここで見られている。
 
 
 37周目、現在の順位は1位ミハエル、2位ライコネン、3位クビサ、4位マッサ、5位アロンソ、6位バトン、7位ハイドフェルド、8位フィジケラ、9位バリチェロ、10位トゥルーリ、11位ウェーバー、12位クリエン、13位クルサード、14位スピード、15位ラルフ、16位リウッツィ、17位モンテイロ、18位佐藤、19位アルバースとなっている。
 
 
 38周目、ライコネンがピットイン。39周目にミハエルがピットイン。続いてマッサもピットイン。上位陣の2回目のピットストップが始まり、レースが動き始めた。3台のピットストップ後の順位は、1位ミハエル、2位ライコネンで変わらず。マッサは7番手に復帰した。40周目にはハイドフェルドが3回目のピットイン。
 
 
 41周目、クビサとアロンソが続いてピットイン。先にピット作業を終えたアロンソが走り出すが、そのすぐ前にクビサが出て、ピットロード出口まで2台が並んで走るひやっとするシーンが見られたが、最後にアロンソが前に出る!これでアロンソはなんと3位にまで順位をあげる!
 
 
 42周目、上位陣が2回目のピットストップを終えた時点での10位までのオーダーは、1位ミハエル、2位ライコネン、3位アロンソ、4位クビサ、5位マッサ、6位フィジケラ、7位バトン、8位バリチェロ、9位トゥルーリ、10位ハイドフェルドとなっている。
 
 
 43周目、なんとここでメインストレート上を走るアロンソのクルマから白煙が上がる!10周を残してここでアロンソがリタイア!サーキットに詰めかけたティフォシからは大歓声があがる。アロンソは痛恨の0ポイント。ミハエルは2位のライコネンとの差も徐々に開いてきており、あとは慎重に最後まで走ればアロンソとのポイント差を10ポイント詰められる状況となった。また、これでクビサが現在3位となる。
 

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 44周目、イエローフラッグが出ているなか、急にフェラーリのピットが慌ただしくなる。一瞬緊張が走るが、ピットインしたのはマッサ。タイヤにフラットスポットができたようで、タイヤ交換してすぐにピットアウトする。マッサはアロンソの吹き上げたオイルにのってコースアウトし、タイヤを痛めた様子だ。戻った位置は9番手。
 
 
 残り4周、現在のオーダーは1位ミハエル、2位ライコネン(+8.0)、3位クビサ(+21.1)、4位フィジケラ(+7.0)、5位バトン(+1.6)、6位バリチェロ(+6.1)、7位トゥルーリ(+4.9)、8位ハイドフェルド(+0.6)、9位マッサ(+1.4)、10位ウェーバー(+16.1)、以下周回遅れで11位クリエン、12位クルサード、13位スピード、14位ラルフ、15位リウッツィ、16位佐藤、17位アルバース、18位モンテイロとなっている。
 
 
 残り2周、マッサがハイドフェルドを0.5秒差で追う。
 
 
 残り1周、ミハエルの勝利を確信したティフォシから大歓声が上がっている。その後方ではトゥルーリ、ハイドフェルド、マッサが連なって7位を争っている。
 
 
 ラスト、ミハエルは大歓声を受けながらパラボリカをクルージング。ホームストレートに入り通算99勝目のチェッカーフラッグを受ける!2位はライコネン、そしてなんと、BMWザウバーの新人クビサが3位表彰台!
 
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 以下、最終的な順位は4位フィジケラ、5位バトン、6位バリチェロ、7位トゥルーリ、8位ハイドフェルド、9位マッサ、10位ウェーバー、11位クリエン、12位クルサード、13位スピード、14位リウッツィ、15位ラルフ、16位佐藤、17位アルバースとなっている。モンテイロ、アロンソ、デ ラ ロサ、山本、ロズベルグはリタイアとなっている。
 
Grand Prix of イタリア - 10 09 2006 - 決勝
Pos. ドライバー コンストラクターズ Tyres Time Points

1 M・シューマッハ フェラーリ no time 10
2 K・ライコネン マクラーレン + 8.000 8
3 R・クビカ BMW + 26.400 6
4 G・フィジケラ ルノー + 32.000 5
5 J・バトン ホンダ + 32.600 4
6 R・バリチェロ ホンダ + 42.400 3
7 J・トゥルーリ トヨタ + 44.600 2
8 N・ハイドフェルド BMW + 45.300 1
9 F・マッサ フェラーリ + 45.900
10 M・ウェーバー ウィリアムズ + 1:12.600
11 C・クリエン レッドブル + 1 laps
12 D・クルサード レッドブル + 1 laps
13 S・スピード スクーデリア トロ ロッソ + 1 laps
14 V・リウッツィ スクーデリア トロ ロッソ + 1 laps
15 R・シューマッハ トヨタ + 1 laps
16 佐藤 琢磨 スーパー アグリ + 2 laps
17 C・アルバース ミッドランドF1 + 2 laps
Did not finish
18 T・モンテイロ ミッドランドF1 + 9 laps
19 F・アロンソ ルノー + 10 laps
20 P・デ・ラ・ロサ マクラーレン + 33 laps
21 山本 左近 スーパー アグリ + 35 laps
22 P・デ・ラ・ロサ マクラーレン + 44 laps

 
 2006年F1第16戦、シーズン最後の遠征の初戦となる中国GPは2週間後の10月1日に上海サーキットにおいて決勝レースが行なわれる。
 
 
 イタリアGP レース後プレスカンファレンス
 
 2006年F1第15戦イタリアGPにおいて、見事にティフォシの前で通算90勝目を記録したフェラーリのミハエル シューマッハ、2番手に続いたマクラーレンのキミ ライコネン、そしてデビュー3戦目にして見事に表彰台を獲得したBMWザウバーのロベルト クビサがレース後のプレスカンファレンスに出席した。
 
 
 ミハエル シューマッハ、信じられない1日でしたね。ニック ハイドフェルドとならんでエキサイティングなスタートでしたし、序盤に2位を獲得し、そして最後は感動的なポディウムでした。

ミハエル シューマッハ:特別な1日だった。チャンピオンシップのことを考えると、そして将来起こること、これまで多く話し合ってきたボクの将来に関することを考えると、このような形で終えられたのは良かった。これまでこのことに関して興味を示してくれた世界中の人々に対して、長く待たせたことを申し訳なく思っているし、話をする適切なときが来たと感じている。このレースがボクにとってモンツァでの最後のレースになるだろう。チームと話し合って、今シーズンを最後にレースから引退することを決めた。本当に特別な時間だった。モータースポーツはボクに素晴らしいときを与えてくれた。良かったときも、悪かったときも、すべての瞬間がボクの人生を特別なものにしてくれた。特に、家族たちに感謝したい。最初からサポートしてくれた父親をはじめ、亡くなった母、妻、子供たち、彼らの支えがなければ、この人生において、このスポーツにおいて、良いパフォーマンスをすることはできなかった。家族に対しては感謝しきれない。仲間たちにも感謝している。ベネトン時代の人たち、そしてフェラーリでの日々は特別なものだったし、チームには多くの素晴らしい友人や素晴らしい仲間がいた。本当に素晴らしい友人、エンジニア、メカニックたちとこのレベルでの仕事を続けないというのは本当に厳しい決断だった。でも、いつかそのときはやってくるし、今がそのときだと思った。そして、フェリペが彼の将来を決定するためにも、このタイミングはフェアだと思った。彼は本当に素晴らしいやつだと思うし、彼は素晴らしい仕事をしている。とても協力的で、素晴らしいチームメイトだ。彼の将来を決定するためにも、ボクの決定をこれ以上先延ばしにすることに意味はない。結論を言うと、ボクの代わりになるドライバーについてはチームが時期を見て発表するだろう。でも、ずっと前に彼がそのドライバーになると聞いて嬉しく思っていた。今は最後の3レースに集中したい。今日はチャンピオンシップにおいて大きなステップになったことを願っている。本当にみんなに感謝したいし、すべての時期においてサポートしてくれた人たちに感謝したい。本当にありがとう。

ミハエル、F1にいるすべての人たちがあなたの決定があなたによって良いものであることを願っています。レースについてですが、キミの後ろを走っているときがありましたが、どのように考えていましたか?

MS:ボクらよりも彼の方が少しでも先にストップしてくれることを願っていた。このサーキットの特徴として、もちろん先にストップすれば重い燃料で走らなければならなくて不利になるからね。それでパスするには十分だった。

それからはレースをコントロールしていましたね。31周目にスコット スピードを1コーナーでパスするときに危ないシーンもありましたが、それ以外はトラブルフリーのレースでしたか?

MS:そうだね、その通りだよ。

おめでとうございます。フェラーリもコンストラクターズチャンピオンシップでリードを奪いましたね。キミ、あなたに移ります。素晴らしいスタートでした。もちろん、レース序盤はミハエルからプレッシャーがあったと思いますが?

キミ ライコネン:そうだね、良いスタートだったよ。これまではスタートが良くなかったから、スタートについて心配していたんだけど、みんなが良い仕事をしてスタートシステムを直してくれたから上手くいった。第1スティントではできるだけ飛ばしていたよ。ミハエルの方が少し後から入るだろうと思っていたし、勝利を争うためにはできるだけ差をつけておかなければならなかったからね。でも、十分ではなかった。最後は2位でフィニッシュするためにペースを落とした。残念ながら今日はこれが限界だったけど、良い週末だったと思うよ。

おめでとうございます。そしてロバート。3レース目にして3位表彰台です。重いクルマでファンタスティックなドライブでしたし、チームメイトのニック ハイドフェルドとともに素晴らしいスタートでしたね。

ロベルト クビサ:本当に驚いているよ。このようなレースに対しては良いタイヤを持っていると分かっていた。予選は少し心配していたけどコンペティティブだったし、レースでは安定したペースがあると思っていた。そしてそのようになった。良いスタートだったよ。不運にも1コーナーでハードブレーキングになってタイヤにフラットスポットを作ってしまい、ヴァイブレーションがひどくて第1スティントはドライブすることが難しかった。タイヤを交換してからもマッサやアロンソとレースをしていたけど、周回遅れのクルマをパスすることは助けにはならなかったね。2回目のピットストップではフェルナンドをサイド バイ サイドで出ることになった。フェルナンドのエンジンがブローして、フェリペもパンクチャーか何かを抱えたようで、それからは楽なレースだったよ。F1での初表彰台のためにクルマを完走させるだけだった。

ファンタスティックな結果でした。あらためておめでとうございます。

RK:ありがとう。

ミハエル、あなたに戻ります。残りは3レースとなりました。気持ちも決まって臨む3レースとなりますね。フェルナンド アロンソから2ポイント差となりますが?

MS:これからは1つのことに集中していくことができると思う。シーズン序盤は難しいスタートになって、去年も苦しい1年だったけど、今は2ポイント差まで来ている。カナダの頃を振り返れば、誰もボクらが今いる位置に戻れるとは思っていなかっただろう。運もあったけど、リタイアについても今は同じになった。これからはコンストラクターズ、そしてドライバーズチャンピオンシップに100%集中する。
 
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