「リモートプレイ」PSPとPS3の連携機能はイマイチだった。

　
　このリモートプレイは、PS3の発売前から発表されていたので、既に使わなくなってしまったPSPの唯一の可能性？生き残る方法として期待していたのです。
　

　
　発売され数日の苦労の末に購入したPS3の、メニューXMB内に「リモートプレイ」というアイコンが用意されていたのですが、PSPがバージョンアップされたことで初めて利用できるようになったのです。
　

　
　この「リモートプレイ」とは、PS3の画面をリアルタイムで480pのMPEG-4 Simple Profile(ビットレートは1Mbps程度)に変換して、動画としてストリームとしてPSPに伝送するという機能なのです。要するに、PS3の画面をPSPの液晶に表示するということなんだそうですが、一方通行の動画の送信だけではなくて、PSPのコントローラーでPS3の各種操作が行なえるはずなのです・・・しかもPSPの画面で操作しながら動作を制御ができるはずなので、PSPがあたかもPS３の「液晶付きのPS3用コントローラー」として利用できる。
　
　
　PSP側の画面にも新たに[リモートプレイ]というアイコンが追加された
　
　PSPのファームウェアをバージョン3.00にアップデートすると、XMBメニューの[ネットワーク]欄に、新たに[リモートプレイ]というアイコンが追加され、この機能を選択しただけでは動作しないので、その前に、PS3側でリモートプレイ用の設定を行なう必要があります。
　

　PS3の設定は、
　１．ネットワーク設定欄にある[リモートプレイ接続設定]を選択。
　２．アクセスポイント名となるSSIDの設定
　３．セキュアな通信を行なうためのWPA-PSK(AES)の暗号化キーを入力
　以上、設定を保存する。

　
　PSPとPS3は直接無線LAN経由で通信を行うため、ルータなどを経由する必要はなく、SIXAXISワイヤレスコントローラーとして使うために、PS3側で事前にリモートプレイ用の新しいネットワーク設定を作成する必要があります。作成後PS3XBMメニューでリモートプレイを選択したまっまで、PSPでリモートプレイを選ぶと、PS3の操作権限がPSPへ移動して利用することができます。
　

　
　しかし、肝心のゲームコントローラーとしては機能が限定的で、決してSIXAXISワイヤレスコントローラーと同じ操作ができる訳ではありません。また、画質も期待した程よくはないので、これならば高価なPSPをコントローラにする必要はないでしょう。
　
　
　PS3のSIXAXISワイヤレスコントローラー並みの操作ができるなら、PS2ゲームでもPS3ゲームでも小さな画面で構わないので遊べるならまだPSPの生きる道が残されていると思うのですが。だって仮想環境ですが、PS2とPS3のゲームがPSPで遊べるのは凄くないですか？
　
　
　大画面テレビをゲームで占有できる時間は限られていますが、この仮想環境が構築できれば普通に家族がテレビを見ながら、横でPSPでゲームができるのですから・・そんなことを期待しつつ、当分はPSPを冬眠させるしかない状況です。
　
■ SIXAXISワイヤレスコントローラー