冬の寒い季節になると乾燥とウイルスが生きたまま伝播することから風邪が流行しますが、インフルエンザウイルスは有名で予防接種も行われていますが、風邪の症状の原因菌としてメジャーなのは、実は アデノウイルス は インフルエンザウイルス の次に人の体から検出される頻度が高い細菌なのです。このアデノウイルスも風邪の症状を引き起こす原因菌で、このアデノウイルスが変化した最強の変異型のウイルスによって、米国で過去1年半の間に10人もの人が亡くなったと、米疾病対策センター(CDC)の調査で判明しました。
風邪の症状、ウイルス変異で10人死亡…米で過去1年半に インフルエンザは、ご存知のように圧倒的に冬場に多く、症状も高熱、関節痛、全身倦怠感などが特徴的です。これに対して、アデノウイルス感染症は特に季節性がなく、生命力の強いウイルスですが、その症状も軽い風邪程度から重症の扁桃腺炎や肺炎、さらには結膜炎や嘔吐下痢症などバラエティに富んでいます。 CDCは、感染拡大の危険性があるとして注意を呼びかけた。 変異型のアデノウイルスは昨年5月、ニューヨーク州で生まれた新生児で初めて見つかった。新生児は脱水症状を起こし、食欲をなくして生後12日で死亡した。オレゴン、ワシントン、テキサスの各州でも合わせて少なくとも約140人が感染したことが確認された。 アデノウイルスに対しては現在、効果的な治療法はなく、安静にするなどの処置が通常行われている。どのような遺伝子変異によって、症状の悪化につながっているかはまだ分かっていないという。 アデノウイルスが原因菌の場合、扁桃腺炎や結膜炎などは高熱が一週間も続きなどその症状が非常に重くなりますが、その発熱や症状が細菌感染によるものと見分けがつかないことがあります。風邪の症状で細菌性のものでは通常は抗生剤が有効なのですが、アデノウイルスによるものだと、この抗生剤が効かないため、外来で治療していても熱が下がらないことがよくあります。では、どうすればいいのでしょうか?
アデノウイルス感染症 ウイルスそのものに対する薬はなく、細菌の混合感染を防ぐために抗生剤を使ったり、熱や脱水症状に対する対症療法しかないのですが、一部の重症例を除いて、時間さえたてば自然に治るだろうと予想することができるようになりました。重症例や難治例にはステロイドやガンマグロブリン(ヒト免疫グロブリン)が効果があることがあります。
�‐綉て傘蝓�気管支炎 熱、鼻水、咳、のどの痛みなどを主な症状とするいわゆる‘カゼ'の原因になります。時に高熱、悪寒、頭痛、筋肉痛などのインフルエンザ様症状を起こすこともあります。
��肺炎 特に、アデノウイルス7型は重症の肺炎を起こすことで知られています。5歳以下の乳幼児がかかることが多く、髄膜炎、脳炎、心筋炎などを併発することもあります。
�Y�桃腺炎 扁桃腺に膿がつき、高熱が3〜7日間続くことが多く、血液検査では白血球が増えて血沈・CRPなどの炎症反応が強く、細菌感染と区別がつかない場合があります。
�ぐ�頭結膜熱(プール熱) 主としてアデノウイルス3型が起こします。高熱が3〜7日持続し、扁桃腺が腫れ、のどの痛みを訴えます。両目または片目が真っ赤に充血し、目やにが出ます。夏にプールを介して流行することがあるため、プール熱とも呼ばれていますが、プールに入らなくても飛沫や糞便を通して感染します。うがい、手洗い、プールの塩素消毒などで、ある程度予防できます。学校伝染病の一つであり、主要症状がなくなった後、2日間登校禁止となります。
�ノ�行性角結膜炎 主としてアデノウイルス8型が起こします。目が充血し、目やにが出ますが、咽頭結膜熱のように高い熱はなく、のどの赤みも強くはありません。学校伝染病の一つで、伝染の恐れがなくなるまで登校禁止となります。
�Π瀋憶蝓篇凖撚捨‐鼻� ロタウイルスと同じく、乳幼児の嘔吐下痢症の主な原因となります。特にアデノウイルスによる腸炎は、腸重積を起こす原因になると言われています。
�Ы亰貔�膀胱炎 主としてアデノウイルス11型が起こします。排尿時痛があり、真っ赤な血尿が出ます。
��無菌性髄膜炎 他のウイルスによる髄膜炎同様、発熱、嘔吐、頭痛が主な症状です。 ■アデノウイルス感染症 - やまて小児科・アレルギー科