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February 7, 2008 space
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レアメタルなど日本は都市鉱山として世界有数の資源国!?

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レアメタルや都市鉱山と言うキーワードが最近話題ですが、時事ネタを得意とする「こち亀」にも登場するほど認知も広がってきているようです。日本には資源が少ないと言われてきましたが、その輸入量と消費量は世界でも有数の一大市場を国内に持っているのです。ひとつの国に携帯電話メーカーや自動車メーカーが、これほど多く存在しても各社がビジネスができる優良な市場が日本には存在しているのです。
 

image_j_resourse_7_4.jpg

 

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 この世界でも類を見ない特殊で巨大な市場である日本国内で消費した資源を再資源化すると、世界有数の天然資源国の埋蔵量に匹敵することを、物質・材料研究機構が算出して発表しました。
 
 
 これは携帯電話や電卓、そして大画面テレビなど液晶画面に使われている透明電極に使われ世界で獲得競争が激しいインジウムが、現有埋蔵量の約61%(1700トン)にも上り、銀は約22%(6万トン)、金も約16%(6800トン)をも保有する資源国家だったとレポートにはあります。
 

image_j_resourse_7_5.gif

 
 最近話題の「都市鉱山」と呼ばれるのは、日本国内で消費され廃棄された電気製品の中に存在する希少金属が、その試算だけでも国内での蓄積量が、世界の埋蔵量匹敵する資源が眠っているのです。しかし最近では爆食とも言われる中国へ廃棄された再資源を輸出していますので、回収コストや利用目的では中国の方が上回っているのかもしれません。
 
 
 この統計では、日本の都市鉱山の蓄積量は、20種類の金属などについて貿易統計や産業連関表を使って、素材や部品、製品に含まれて輸入される量から試算し、製品の輸出量を引いて求めたデータを推測しているようです。ここには製造中や使用中の製品や海外に放出された廃棄物に含まれる分も含んでいるようなので、まだまだ日本には資源が眠っているということのようです。
 
 
 レアメタルと呼ばれるインジウムや金、銀、鉛の蓄積量は、現有する最大の天然資源埋蔵国よりもその保有量が多く、ハンダに使われるスズは現有埋蔵量の約11%、人工骨などに使われるタンタルが同じく約10%。世界の年間消費量と比べると、リチウムは7.4倍、白金は5.7倍、インジウムは3.8倍、金は2.7倍に相当する量が資源として眠っているそうです。
 
 
 世界の金融市場でも流通する、金は6800トンで世界の埋蔵量の16%に相当して、日本は過去には世界有数の金山を抱え輸出までしていた時代がありましたが、現在は廃棄製品と言う形で金を大量の保有する国になっていたようです。
 
 この金の埋蔵量、を金の延板に換算すると約20兆円分にもなる。銀は6万トン、インジウムは1700トンで、それぞれ世界の埋蔵量の23%、61%に及ぶことがわかった。各国の鉱山の埋蔵量と比べると、金は南アフリカを抜いてトップ。銀や鉛、インジウムも世界一になった。日本は「資源小国」と言われてきたが、これらの希少金属については最大の資源の輸出国にもなれる埋蔵量がある。
 
 
 このレアメタルと呼ばれる希少金属は、その使用量を減らす技術や代替材料の開発する研究が進められているようですが、その前に廃棄物からの再利用するための技術開発の方が有効で資源確保の有力な方法にもなるでしょう。
 
 
 現在の試算では「希少金属は製品の廃棄物として価値よりも安価に海外に放出されている。実態把握や有効活用する方策を急ぐ必要がある」とされています。
 
 
 独立行政法人物質・材料研究機構
 http://www.nims.go.jp/jpn/news/press/press215.html
 

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HOMENews BlogsEcology | February 7, 2008 |  twitter Livedoor Buzzurl はてな Yahoo!ブックマーク人が登録
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