黒船来襲か！ノキア日本でドコモから回線を借りMVNOで通信事業に参入！

　
　遂に巨人が動いたと言ったところでしょうか。日本のサービス一辺倒の携帯電話業界に嫌気がさしたのか！世界最大手の携帯電話メーカーのノキアが、日本で通信サービスを開始します。
　
　海外からの黒船になるのか！？
　
　日本では3大キャリアと携帯端末メーカーの一体となった運営が、モバイルサービスの垂直統合を実現し、サービス品質の向上・競争が行われてきた。しかし、制度の変更やビジネスモデルの頭打ちから、キャリア自身が有料サービスに走り、端末メーカーも生き残りをかけた体力勝負を行っている。
　
世界に目を向けると、通信キャリアは自前のネットワークと端末を切り離してサービスすることで、収益を上げられない体質となっているが、端末メーカーでは最大手のノキアは、格安の端末や超高級端末までまんべんなく世界中で販売できるモデルを用意し、常にシェアNo1を走っている。
　

　
その端末メーカー自身が通信事業に乗り出すのは、海外ではいくつか事例があるが、日本国内では初のケースとなる。ノキアも当初は日本国内の需要を探る為に、超高級端末のみを投入して、マーケットリサーチを行い、日本のニーズをくみ上げ端末のラインナップやサービスの構成を考える形からスタートする。
　
ノキア自身が自前の端末と独自の通信サービス事業を組み合わせたサービスを展開することで、既存の国内通信事業者にない強みを発揮する事を狙っている。このノキアの通信事業参入は、端末メーカーと３大キャリアの独占状態に風穴を開けるきっかけとなるかもしれない。
　
　
今回、ノキア自身は、ドコモから通信回線を借りてサービスを提供する「ＭＶＮＯ（仮想移動体通信事業者）」として参入する予定で、来年２月に端末の販売を開始して、３月から通信サービスを開始する方向でドコモと最終調整しているようで、１１月中にも概要を発表する。
　

　
ノキアは、日本国内では国内メーカーが手掛けていない超高級端末の高級ブランド「ヴァーチュ」から発売する予定で、最初ユーザーとして富裕層を狙い、日本の通信キャリアも販売出来ない位置を占めることを狙っている。スタート時にノキア・ブランドの高級イメージを優先、将来的には高級メーカーとして認知されたノキアから、庶民価格の安い量産モデルを投入することで裾野を広げる戦略を練っている。
　
　既にドコモとソフトバンク向けに提供している分も含めて、日本市場でのシェアを２けたまで伸ばすことが最終の目標となる。