ＢＭＷ　今シーズン限りでＦ１撤退！

　
ＢＭＷの取締役を務めるクラウス・ドレーガー博士は、今回の撤退について次のように語っている。「ＢＭＷザウバーＦ１チームとともにトップチームに至までわずか３年しかかからなかった。残念ながら今シーズンは我々の予想に敵わなかったが、Ｆ１での１０年の経験は我々のエンジン開発に多大な影響を与えた。我々は、大量生産型自動車の開発を促進させるための非常に多くの技術革新や競争精神のおかげでレースをしてきた」
　

　
　また、チーム代表のマリオ・タイセンは次のように語っている。「当然ながら、我々やヒンヴィルとミュンヘンにいる従業員たちは全員この大掛かりな活動を継続させたいと考えているが、成功を収めてきた３年間を経て今シーズンは一時的な不調に陥っている。しかし、私はこの決定が企業の観点から下された理由をわかっている。私たちは残りのレースを集中して行い、Ｆ１レーシングから別れを告げる際にファイティングスピリットを発揮して良い結果を残したい」

ＢＭＷがチームとしてＦ１に参戦したのは１９５２年であり、１９８０年代にはエンジンサプライヤーとしてブラバムとチームを組んだ。２０００年にウィリアムズＢＭＷとしてＦ１に復帰し、翌年のサンマリノＧＰではラルフ・シューマッハが同チームに初優勝をもたらした。
　

　
２００５年からはザウバーを買収してコンストラクターとして参戦し、当初はジャック・ヴィルヌーヴとニック・ハイドフェルドがステアリングを握った。２００６年のハンガリーＧＰからヴィルヌーヴに代わってロベルト・クビサがレースドライバーを務め、翌年のアメリカＧＰでは負傷したクビサに代わってセバスチャン・ヴェッテルが同チームからＦ１デビューを果たした。チームの初ポールポジションは昨年のバーレーンＧＰでクビサが獲得し、同年のカナダＧＰではクビサがチームに初優勝をもたらした。