アップル「iPhone OS 4」発表で…夏には新 iPhone4HD？4G？が登場確定！？

　
　この「iPhone OS 4」概要の発表に合わせて、1500以上の新APIと、100以上の新機能を搭載したiPhone OS 4対応のSDK（ソフトウェア開発キット）のベータバージョンをiPhone Developer Programに登録している開発者向けに配布を開始しています。
　
　iPhone OS 4で注目したい新機能・強化機能は以下のとおり。
　
・マルチタスク機能
・フォルダ機能
・メール機能
・広告機能（iAd）
・ゲーム機能（Game Center）
・電子書籍アプリ（iBooks）
・エンタープライズ機能
　
　待望のマルチタスク機能
　
　iPhone OS 4の最大の見どころとなるのが、マルチタスクに対応すること。現在のiPhone OSでは、iPodアプリでの音楽再生を除いて、アプリケーションをバックグラウンドで実行すること（複数のアプリケーションを同時に実行すること）ができなかった。しかし、iPhone OS 4では、以下の7つの点でマルチタスク動作が可能となる。
　
「Background audio」
iPodアプリ以外でもバックグラウンドで音楽再生が可能となる機能。たとえば、インターネットラジオを楽しみながらメール機能やマップ機能を利用することができる。
　
「Voice over IP」
別のアプリを使いながらSkypeなどのVoIPアプリの利用が可能になる機能。別アプリ起動中に、VoIPアプリの着信を受けたり、通話に移行することが可能となっている。
　
「Background location」
iPodアプリで音楽を聴いたり、他のアプリを使いながら、バックグラウンドで位置情報を取得して表示することができる機能。
　
「Push notifications」
アプリが起動していなくてもバックグラウンドでサーバーからのプッシュ通知を受け取れる機能。
　
「Local notifications」
バックグラウンドにおいて、起動していないアプリでスケジュールされた通知をローカルで受け取れる機能。
　
「Task finishing」
タスクが完了するまでアプリをバックグラウンドで実行する機能。
　
「Fast app switching」
アプリをリロードすることなく前回終了時点の状態にすばやく戻す機能。
　
　しかし、このような素晴らしい機能（Androidは既に実現していますが…）マルチタスク機能が利用できるのは、現行モデルでは、最新機種の iPhone 3GS と第3世代の iPod touch（2009年後半以降に発売された32GBモデルと64GBモデル）に限定されるので、第2世代の iPhone 3G と初期型 iPhone ユーザーはマルチタスク機能を享受できません。
　
　と言うことは、この「iPhone OS 4」登場と共に、新しい iPhone の登場が予告された！？と言うことではないでしょうか。。。 iPhone 3GS と第3世代の iPod touch も一瞬最新機能を使えると喜んでも同時に旧機種となってしまうのかも知れません。。。でもこれがアップルのビジネス手法ですから。
　

　

　
　アプリを収納できるフォルダ機能
　
　iPhone OS 4では、ホーム画面にフォルダを作成できるようになるのも使い勝手の面で大きなトピックだ。現在のiPhone OSでは、ホーム画面に自由にアプリを配置することができるが、iPhone OS 4では、ホーム画面に作成したフォルダでのアプリ管理が可能になるというわけです。
　
具体的には、1つのフォルダには最大12個のアプリを収納することが可能となり、最大2000を超えるアプリをiPhone/iPod touch上で管理できる。なお、フォルダは、アプリのアイコンを別のアプリのアイコンの上でドラッグすることで作成される。フォルダ名はApp Storeでのカテゴリーに基づいて自動的に決められるが、ユーザーが変更することも可能だ。また、「iTunes 9.2」でフォルダを管理することも可能となっている。
　
　複数のアカウントを統合管理できるメール機能
　
　メールの使い勝手が大きく進化します。具体的には、複数のアカウントの受信メールを、統合した受信トレイで確認することが可能になり、メールをスレッドごとに整理することも可能です。さらに、App Storeで購入できるアプリで、メールの添付ファイルを開くことにも対応するようです。
　
　アプリに埋め込む広告プラットフォーム「iAd」
　
　iPhone OS 4で実装されるアップルの新しい広告プラットフォーム「iAd」も興味深い。従来の広告は、アプリ上でクリックするとWebブラウザー（Safari）経由で広告先のページに遷移する方式であったため、どうしても起動中のアプリを終了する必要があった。iAdは、アプリ内にフルスクリーンビデオやインタラクティブな広告コンテンツを埋め込むというもので、クリックをしても外部ページに遷移することがなく、広告表示後はスムーズにアプリに戻ることができるという。なお、iAdの広告の販売とサービスはアップルが行い、デベロッパーはアップルから広告収入の60%を受け取ることができるようです。
　
　ゲームでのソーシャルネットワーク機能の実装
　
　ゲームアプリのトピックとしては、iPhone OS 4において、ネットワーク対応ゲームの開発をサポートする機能「Game Center」が用意されること。Game Centerを利用することで、友達をゲームに誘ったり、対戦相手を募集してマルチプレーヤーゲームを楽しんだり、他のユーザーとオンライン上でスコアを競ったりすることが可能になる。なお、Game Centerの利用したゲームアプリは、2010年後半より提供される予定となっています。
　
このほか、iPhone OS 4では、「iPad」で搭載される電子書籍リーダー「iBooks」も実装される。また、メールや添付ファイルの暗号化が可能になるなどエンタープライズ機能も強化されるようです。
　
なお、iPhone OS 4をインストールできるのは、iPhone 3GSおよび第2世代以降のiPod touchとされていて、さらに、マルチタスク機能が利用できるのは、iPhone 3GSと第3世代のiPod touch（2009年後半以降に発売された32GBモデルと64GBモデル）のみ。iPhone 3Gおよび第2世代のiPod touchは、マルチタスク機能を利用できないので注意が必要です。
　
　iPhone OS 4は、今年の夏に、ソフトウェアアップデートとして提供される予定。
　
　iPhoneならびにiPod touchユーザーは期待してその時を待ちましょう。なお、iPad向けのiPhone OS 4は今年の秋に提供されるとのことです。iPadも秋まで待った方が良いかも…と予感がします。
　

　

　
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