マイティーマウス「Mighty Mouse」はアップル、初の4ボタンマウス

　
　Steve Jobsと共同でAppleを設立したSteve Wozniakは、最新世代のAppleマウスをとても気に入っているが、新たに出されるマウスには秀逸な2次元スクローリング機能の搭載を望む、と語ったことがあったが、このマイティーマウスに関しては、「新しいマウスはスタイルが変わっておらず、無条件で気に入った」とコメントして、それはPowerBookやiBookの最新版に搭載されている2本指で画面をスクロールできるトラックパッドを高く評価していることから、新しいマウスのスクロールボールも気に入るはずだと述べた。「いまは、普通のユーザーのように様子見の段階だが、店頭で見かけたら1つ買うかもしれない」とかなりお気に入りのようです。
　
　
　マイティーマウスの外観は従来のシングルボタンマウス風だが、マウスの前部に静電容量タッチセンサーを内蔵。ユーザーがクリックした場所を検出するため、左右別々のボタンとして利用できる。本体の左右側面には感圧センサーボタンを1つずつ備え、合計4つのボタンを備える。
　
　
　本体上部に独自の「スクロールボール」も搭載。従来のホイールマウスなどと異なり、360度全方向へのスクロールが可能になるという。スクロールボールを押し込むことでボタンとしても機能する。
　
　美しくかつ高機能
最初に登場したマウスは1ボタンでした。その後、2ボタンマウスが登場し、さらにスクロールホイール、設定可能な切り替えボタン、固定スライドといった機能が追加されました。しかし、Macのように使いやすいマウスを開発したメーカーはこれまでありませんでした。新製品のMighty Mouseには、アップルならではのトップシェルデザインとマルチボタンマウスの多機能が融合され、美しさと機能が両立しています。Mighty Mouseは、操作が簡単な従来の1ボタンマウスとして、あるいは効率的に作業できるマルチボタンとして、利用者の好みに合わせて使うことができます。

画面の移動は自由自在
時間は巡り、空間は曲げられるのに、どうしてマウスだけ直線なのでしょうか。多くのアプリケーションで、上下のスクロール以外のさまざまな動作が要求されます。1本の指だけでスムーズかつ正確にカーソルを移動できるスクロールボールを搭載したMighty Mouseは、360度、自由自在にスクロールできます。コーヒーを飲みながらの作業など、片手がふさがっている場合でも、フルスクリーンで表示されたiPhotoのパノラマ写真、iMovieやFinal Cut Proのタイムライン、GarageBandやLogicProのコントロールバーなど、画面のどんなところも移動は簡単です。Mighty Mouseを使えば、画面を縦横無尽に移動できます。

　クリックだけの簡単操作
Mighty Mouseの滑らかなトップシェルに隠されたタッチセンサーで、クリックした場所が感知されるので、1マウスボタンを2マウスボタンのように使うことができます。さらに、Mighty Mouseに組み込まれた革新的なテクノロジはこれだけではありません。アップルのエンジニアは、Mighty Mouseの両側に感圧センサを追加しました。親指と人差し指の間でマウスをつまむと、Dashboard、Expose´など、あらかじめ設定したTigerの機能が瞬時に起動します。

Tigerのためのマウス
市販の他のマウスと異なり、Mighty Mouseは、Mac OS X Tigerとの連係を意識して開発されました。感圧サイドボタンをクリックするだけで、Dashboardが現れます。Expose´を使ったウインドウの表示、非表示、選択も同じように簡単です。Mac OS X TigerではMighty Mouseのカスタマイズが可能なため、クリックの動作をお好みに合わせて設定できます。

　アップル社では初代Macintoshの発売以来、一貫してシングルボタンマウスを採用してきたが、今回の製品により、アップル純正マウスとして初めて複数のボタンを搭載する製品が登場することとなった。
　

　即日出荷が開始され、価格は5,670円。対応OSはMac OS Xだが、全ての機能を利用するには10.4.2(Tiger)以降が必要。Windows 2000/XPにも対応する。