サッカー日本代表ｖｓラトビア戦　高原のゴールで日本先制

　
　来年のワールドカップ（Ｗ杯）ドイツ大会に向け、海外組が合流して欧州で戦う貴重な機会。ジーコ監督は７日の会見で「Ｗ杯まで欧州でできるのはラストチャンスと思う。この機会を大事にして、しっかりとした試合をしたい」と話した。
　
　
　海外組が９選手合流した今回、中盤の布陣を変更したり、サイドバックに中田浩（マルセイユ）、駒野（広島）を起用したりと、ジーコ監督はさまざまなテストを行う。宮本（ガ大阪）が不在の今回、主将に中田英（ボルトン）を指名。先発ＧＫには「欧州で出場のチャンスは少なかったし、いい状態を保っている。本人にとってもいい経験となる」と土肥（ＦＣ東京）を起用する考え。

　
　小野　紅白戦中に右足痛める
　
　サッカー日本代表のＭＦ小野（フェイエノールト）が、紅白戦中に右足を痛め、病院での診察を受けた。小野は６月のＷ杯アジア最終予選で右足甲を疲労骨折。３カ月のリハビリを経て、９月から復帰したばかり。ジーコ監督は「まだ完ぺきではなく、痛みがあるのだろう。無理はさせない」と、控えに回すことを明らかにした。

　
　小野の負傷で代表初先発の機会が回ってきた松井は「リズムよくプレーができるし、ボールが回るのでうれしい」と話した。紅白戦の途中から急きょ先発組に入ったが、積極的な攻撃参加で流れにしっかりと溶け込み「守りは決まりがあるが、攻めは自由。創造性を出せればいい」とフランスで得た自信をのぞかせた。０３年６月以来の出場となる。
　
　
　サッカー日本代表ｖｓラトビア戦　高原のゴールで日本先制
　
　前半5分　日本　GOOOOOAL!!　中盤でパスを受けた高原が、ＧＫの位置を見て思い切ったロングシュート！　ＧＫが戻りながらジャンプするも届かず、ゴールに吸い込まれる。日本、開始５分で先制点を奪う
　
　
　後半７分、日本は、柳沢が倒されて得たＰＫを中村が決めて、２−０とリードを広げた。しかし、徐々に中盤の運動量が落ちてラトビアに押し込まれるようになる。後半２２分には、ＣＫからリムクスに得点を許し１点差に詰め寄られた。
　
　
　日本、終了間際のミスで勝利逃す
　
　疲れが見え始めた日本は、徐々に試合のペースをラトビアに奪われ、残り15分になると中村、松井に代えて、坪井、三都主を投入。中田浩をボランチへ上げ、３バックへと布陣を変更した日本だが、膠着状態を打破できず。
　
　
　このまま試合終了かと思われた90分、中田浩の横パスをかっさわられると、GKと１対１になったルビンスが浮かしてゴールに流し込み、まさかの同点ゴール。このまま試合は終了のホイッスルを迎えた。 日本は東欧遠征初戦を引き分けで終えた。
　
　
　日本は１２日に、ＡＣミラン所属のシェフチェンコがいるウクライナと試合を行う。