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January 4, 2006 space
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欧州版GPS「ガリレオ:Galileo」GNSSは4mの誤差

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欧州連合(EU)と欧州宇宙機関は、欧州独自の衛星利用測位システム(GPS)「ガリレオ」GNSSの最初の試験衛星をカザフスタンのバイコヌール宇宙基地から打ち上げた。試験が成功すれば2008年までに約30基の衛星を打ち上げ、同年から商業運用を始める予定。中国、インド、イスラエルなどが参加を表明しており、衛星測位分野で米国の独占体制に挑む。
 

Galileo is Europe's contribution to a global navigation satellite infrastructure (GNSS).
 galileo3.jpg

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 2000年2月に欧州議会で決議された「ガリレオ・プロジェクト」が、現在のところ着々と進行している。これは、アメリカが1993年から運用している位置情報確認システム「GPS(Global Positioning System)」に並ぶ、GNSS衛星ローカライゼーションシステム開発プログラム。
 
 
200512282_eu_garerio01.jpg 米国のGPSが軍事目的で開発されたのとは異なり、ガリレオはヨーロッパ市民による市民のためのプロジェクトで、地方団体や私営企業の協力からこのプログラムが成りたっているという点をEUは強調している。
 
 欧州連合(EU)が34億ユーロという費用をかけて、2008年に本格的に衛星を使ってのGNSSサービスが始まる予定。
 
 
 このGNSSガリレオ・プロジェクトにより、年間60〜90億ユーロの新市場と、1億4,000万の雇用が生まれることが見込まれている。またEUプロジェクトのメリットは、全加盟国の共同出資によって行われることで、1国で資金をまかなうよりもはるかに多額の資金調達が可能になる。GNSSガリレオ・プロジェクトの資金の139%は、すでに欧州各国によりカバーされている。

 
200512282_eu_garerio.jpg 現在の携帯電話GSM方式をを利用したGPSシステムでは、GSMネットワークによってその接続が左右されることと、端末利用者の位置情報は常にマークされた状態にあり、利用者が不安を感じるという点がある。
 
 
 GPSとガレリオのGNSS両方に対応する端末であれば、GPSのみでは50%しか確実なシグナルが維持できない都市でも、GNSSとの併用で95%までその信頼性がアップする。具体的には、現在GPSシステムによる位置情報では約5〜10m間隔での情報が主となるが、ガリレオGNSSシステム利用では、静止位置でセンチメートル単位、移動端末でも4m程度の誤差しか出ず、より正確な情報を発信できる。
 
 
 ガリレオ計画は02年に正式決定し、開発費用は約34億ユーロ(約4700億円)。米国のGPSを上回る精度を目指し、航空機や船舶の運航システム、資源開発、災害対策、環境保護などさまざまな分野での利用が期待されている。
 
 
 ◆ Galileo GNSS
   http://europa.eu.int/comm/dgs/energy_transport/galileo/index_en.htm
 

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HOMENews BlogsSpace | January 4, 2006 |  twitter Livedoor Buzzurl はてな Yahoo!ブックマーク人が登録
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