トリノ五輪が始まった！日本勢の先陣切る上村愛子、里谷

　
　コムナーレ競技場では、午後8時（日本時間11日午前4時）から開会式が行われた。「情熱のスパーク」をテーマにしたアトラクションに続き、各国・地域の選手団が五輪発祥の地ギリシャを先頭にイタリア語のアルファベット順に入場した。
　

　
　海外での冬季五輪としては過去最多となる238人の選手団を編成した日本は、32番目に登場。スピードスケート男子の加藤条治旗手（日本電産サンキョー）を先頭に、同女子の岡崎朋美主将（富士急）らが元気よく、笑顔で行進した。2大会ぶり参加の北朝鮮は、冬季五輪では初めて韓国との合同行進に臨んだ。
　
　
　国際オリンピック委員会（IOC）のジャック・ロゲ会長があいさつに立ち、「80カ国・地域の選手諸君、スポーツが国家、政治、宗教、言語の壁を乗り越えて一つになれることをを見せてほしい」と呼び掛けた。その後、イタリアのチャンピ大統領が開会を宣言。地元アルペンスキー男子のジョルジョ・ロッカが選手宣誓した。
　

　
　各地をリレーしてきた聖火が競技場に到着すると、開会式はクライマックスに。場内でアルペンスキー男子の元スター選手、アルベルト・トンバ氏らがつないだ後、五輪のノルディックスキー距離女子で計10個のメダルを獲得したステファーニア・ベルモンドさんが最終点火者となり、聖火台に火がともされた。
　
　
　アテネの勢い再び　先陣切る上村、里谷
　
　アテネ五輪でメダルを量産した日本が、いよいよトリノで冬の舞台に挑む。新興競技の台頭や女子選手躍進が目立つ中、日本選手団の遅塚研一団長は「最低でもメダル５個」の目標を掲げ、メダル２個と惨敗した前回ソルトレークシティー大会からの巻き返しを図る。
　
　
　競技初日のフリースタイルスキー・モーグル女子で上村愛子（北野建設）の笑顔が輝けば、勢いがつきそうだ。３大会連続メダルを狙う里谷多英（フジテレビ）からも目が離せない。女子選手の活躍が鍵を握る。
　
　
　スピードスケートの男女短距離はメダルを計算できる種目だ。男子５００メートルで世界記録を持つホープ加藤条治（日本電産サンキョー）は開会式で旗手の大役を務め、心身ともに充実。ベテラン清水宏保（ＮＥＣ）は３大会連続メダル獲得を目指す。女子５００メートルは日本選手団主将の岡崎朋美（富士急）が引っ張る。
　
　
　新興競技のスノーボード・ハーフパイプ（ＨＰ）は女子の山岡聡子（アネックス）、男子の国母和宏（北海道・登別大谷高）ら実力派が勢ぞろい。成田童夢（キスマーク）は「でっかい花火を打ち上げたい」と言う。
　
　
　そして「大会の華」フィギュアスケート女子で荒川静香（プリンスホテル）村主章枝（ａｖｅｘ）安藤美姫（愛知・中京大中京高）の３人娘が登場。大会終盤、アルペンスキーではエース佐々木明（ガーラ湯沢）が男子回転で日本選手として５０年ぶりの表彰台を見据える。
　
　
フィギュアスケート 浅田真央 GPファイナル２位、金妍児が連覇
世界フィギュア 安藤美姫が優勝 浅田真央は銀
グランプリシリーズ今季第6戦 NHK杯国際フィギュアスケート 競技大会2006
フィギュアスケート ジャパンオープン2006 浅田真央 安藤美姫
トリノ・オリンピック フィギュアスケート初W金メダル獲得