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July 30, 2006 space
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メタデータ 総務省メタデータ管理ソフト無償配布

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総務省が映像コンテンツのメタデータ管理ソフトを事業者向けに無償配布した(http://www.fmmc.or.jp/news/H56index.html)。 権利許諾手続きの際などに必要な作品名や制作者名などのメタデータを管理するためのPCソフトで、コンテンツの2次使用を促す目的のようだ。
 
 
 このように最近よく耳にするにもかかわらず、実態や意義があまり知られていない「メタデータ」。それがデジタル家電の生命線である利便性にどう関わるか、今回から考えていきたい。初回はいきなりだがメタデータに関する結論を述べてしまおう。
 

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 ■コンテンツよりコンテンツ情報が重要
 
 はじめに重要なことは、これからのメディアビジネスにおいては、コンテンツそのものよりも、コンテンツ情報(メタデータ)を制することが、カギになっていくものと思われる。
 
 
 映画「ハリーポッター」の放映権を獲得することと、ハリーポッターの放映情報を獲得することでは、前者の方が必要なコストが高いのは比較するまでもないが、放映情報から新たな関連ビジネスを構築することが出来れば後者は極めて効率的かつ有望である。
 
 
 Yahoo!やGoogleの検索エンジン機能が、コンテンツ自体には1円も投資することなく、検索連動広告などの周辺事業を拡大し続けているのも同じだ。言葉は悪いがコバンザメ商法であり、他人のフンドシ方式であって、だからこそ効率的かつ結果的に低リスクで事業展開が可能になる。
 
 
 ブロードバンドの動画配信プラットフォームなどで、開拓者精神で高額な権利料のコンテンツの独占契約を繰り返しても、それが継続できない限り、逆に継続すればするほどビジネスとしては悪循環を繰り返すことになる。「コンテンツが重要だ」という話を額面通りに鵜呑みにしてはメディアビジネスの継続は困難である。
 
 
 ■コンテンツ情報はすでにある
 
 そしてこのコンテンツ情報を制するためには、今すでにある情報から目的のはっきりしたメタデータを生成し戦略的に運営していくことが重要である。
 
 
 たとえば放送においても、快適な番組選択や録画予約などで放送メタデータを有効に機能させればユーザー利便性は高まる。しかしながら放送局はもちろん、家電メーカーの関係者と話して必ず言われるのが、「誰がどうやってメタデータを入力するのか」という指摘である。
 
 
 これは自らの業務フローを精査すれば、誤った指摘であることに気がつくだろう。実は放送局内は放送メタデータの宝庫である。よく考えれば当たり前のことで、企画制作や撮影収録の段階からユーザー(視聴者)に必要な情報と自らに必要な情報は把握されている。問題はこれがたとえば一つのシステムとしては存在しておらず、一見メタデータとは無縁に見える既存のシステムや帳票類に散在している点である。
 
 
 たとえば番組情報という観点で見ても、番組進行台本はどこかに電子ファイルが存在しているにもかかわらず現物は紙である。電子データとしては「営放システム」と呼ばれる放送局用の基幹システムにそのほとんどは存在するのだが、それに気がつかないのは、このシステムを利用している部門が社内各部門に渡り、かつ営業は営業の、編成は編成のサブシステムしか実際に利用しないので全体の業務フローを把握できないからに過ぎない。
 
 
 放送局の業務フローに関しては局の人でも理解が困難であるほど複雑であり、かつ工場の組み立てラインのような上流から下流に順々にできあがっていくフローではなく、様々な情報が時間や部署を超えて穴埋め式にできあがるので理解しにくく、見えにくいのである。
 
 
 このように今ある情報をうまく引っ張り出したり、異なるシステムにある情報をひも付けするだけでも十分使えるメタデータが作り出せるのである。何も画像認識や音声認識を駆使した立派な自動メタデータ生成システムを導入する必要はなく、新たなメタデータ入力担当者も大量に必要とはしない。
 
 
 コンテンツ情報はコンテンツと同等以上に重要であることと、コンテンツ情報の作成は言われているほど困難ではないというのがメタデータに関する話の出発点である。この総論を踏まえたうえで、ハードディスクレコーダー、IPTV、モバイル端末などのデジタル家電製品と放送や音楽のメタデータのビジネス応用について次回から具体例を考えていきたいと思う。
 
 
 スカパー、メタデータを使った番組ガイドサービス提供開始を延期
 
 スカイパーフェクト・コミュニケーションズ(スカパー)は20日、「メタデータ」と呼ばれる番組関連情報を使った番組ガイドサービス「デジタル・お好みガイドサービス(DOGs)」の提供開始を来春に延期すると発表した。当初は28日に提供を開始する予定だったが、放送事業者向けのメタデータ入力支援システムの開発が遅れた。
 
 
 DOGsは、番組のジャンルや内容などのメタデータを使い、視聴者が登録した好みに合わせて番組表を作成し、インターネットを通じパソコンや携帯電話で閲覧できるようにするサービス。
 
 
 現在スカパーではメタデータをつかった電子番組表(EPG)をテレビ用チューナーに配信しているが、現行のシステムでは各放送事業者がEPGとDOGs用のメタデータをそれぞれ別の端末に入力する必要があった。その複雑さを解消するため、1つの端末で入力したメタデータを複数の用途に使えるようにするシステムを現在開発中だという。
 
 
 総務省 映像コンテンツのメタデータ管理ソフト
  http://www.fmmc.or.jp/news/H56index.html

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HOMENews BlogsWeb2.0/Ajax | July 30, 2006 |  twitter Livedoor Buzzurl はてな Yahoo!ブックマーク人が登録
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