東芝 真空圧力IH保温釜「高級家電」が登場

　
　最近やたらと価格の高い家電が売れているようです。シャープのヘルシオの登場をきっかけに、ナショナルの斜めドラム洗濯乾燥機のヒットが「高級家電」の価値を広めたといわれていますいが、遂に炊飯器にも、この「高級家電」が登場しました。高級炊飯器は、昨年三菱から手作り炭釜を採用した超高級炊飯器発売されましたが、圧力と真空をキーに炊きあがりと保温にこだわった製品です。
　
　これを知ったのは、圧力鍋で炊飯をしたらおいしいかも？と探している時でした、東芝の「真空圧力IH保温釜」の説明をみていくと、単に圧力を掛けただけではおいしいご飯が炊けないことが判りました。。。圧力鍋に何万もお金をかけるよりも「高級家電」の方がいいのかも・・・そんな時代なんですね。
　
　
　お寿司屋さんと同じくお米の「浸し」にこだわっている
　
　お寿司屋さんはまずお米を研いでザルに上げて一旦乾燥させ、お米にひびを入れます。これによってその後、お米を水に浸した時、米粒の中までに水を浸透させ、理想的なご飯を炊くことができるそうです。
　

　
　「真空αエンジン」と名付けた真空圧力を使ったこの技術は、上蓋の中に真空ポンプをつけ、内釜の中の気圧を0.6気圧にグッと落として、真空状態にさせる仕組みになっています。これで内釜の中の空気をグッと引くことによって米粒から空気が抜ける一方、表面の細かいひびなどのすき間に、水が入りこむというわけなのです。
　

　
　圧力が高くかかればかかるほどよい、というわけではない
　
　圧力が高くかかれば粘りや甘みは出るのですが、ご飯のおいしさの条件である「歯ごたえ」（「しゃっきり感」）がなくなってしまいます。
　

　
　一定の圧力をかけっぱなしにするのではなく、ステップを踏んでいく制御になっている。例えば、圧力をかけて一気に抜く方法で作るポップコーンは、粒がパカッと崩れてはじけます。これと同じことをご飯にしてしまうと、お米の粒がぐしゃっと崩れてしまうのです。そこで、段階的に圧力を下げることで、お米の歯ごたえをも残すことができるようになっている。
　
　
　真空技術で、ごはんを約32時間おいしく保温
　
　何よりも驚くのは、保温時に３２時間経過しても、ごはんが黄ばんだりしない真空技術でしょう。朝炊いても翌日の夕方までおいしく食べていただけます。
　

　
　保温のご飯は「黄ばみ」と「におい」「パサツキ」、この３つが気になります。この原因には「空気」と「乾燥」が挙げられます。黄ばみとにおいはご飯が空気にふれて酸化作用がおこるために、またパサツキは乾燥したために生じるものです。なぜなら、お釜には蒸気口があり、焚いている最中にそこから蒸気が抜けるのですが、実は焚いた後も抜けるようになっているんです。つまり外気とつながっており、密閉構造がとられているわけではないからなのです。
　
　内釜内部を0.6気圧に減圧して、酸素濃度を下げてご飯の酸化を防ぎ、黄ばみや酸化臭の発生を抑えてくれます。また密閉構造により水分の蒸発が大幅に抑えられるため、保温開始から約32時間後も炊きたてに近い保水状態を保ってくれるのは、いつまでもご飯がおいしくいただけるのでとてもいい技術です。
　
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