オグシオ写真集 リア・ディゾン超え…初日で7500部突破

　
　写真集は「オグシオ公式写真集　ＲＯＡＤ　ＴＯ　ＢＥＩＪＩＮＧ」（監修・日本バドミントン協会、３０００円）というタイトルで練習風景や、会社での勤務中の姿、また練習を離れたオフの素顔など、一流アスリートとしてだけでなく、若い女性としての素顔も一冊で堪能することができる。
　

　
発売元の小学館によると、１０日午前で初版１万５０００部の半分を販売。従来なら発売日で２０〜３０％を売るのが精いっぱいで、最近では３万５０００部を売り上げた美人グラビアタレントのリア・ディゾン写真集を4000部上回る好スタート。女子アスリート代表格の「ビーチバレー選手浅尾美和」写真集の２万部超えをと増刷も既に検討している。
　
　
「肉感」がテーマの小椋が「自然な姿を撮ってくれた」と言えば、潮田は「私の汗のイメージがお気に入り」の中身。会場で“一流モデル”が待っている。
　

　
会見にも１０台を超えるテレビカメラと約１００人の報道陣が集結。
　
大会には例年の５倍近い１００媒体、２３０人の取材申請が殺到してチケットも準決勝、決勝が行われる１５、１６日のアリーナ席は完売してファン殺到が予想されるが、オグシオの関係者は撮影を「自分の席でフラッシュをたかなければいくらでも」と規制せず、サービスすると宣言した。
　
　
美女選手が活躍する競技は今、カメラ規制が主流。
　
浅尾美和のビーチバレーやフィギュアスケートも観客の撮影は禁止だ。だが、１１日の直前会見で、小椋はテレビ１１台、報道陣約１００人を前に「日本のファンの前でプレーできることはうれしい」と、気にするそぶりも見せなかった。
　
　
今大会は北京五輪出場権が決まる世界ランキングのポイントがかかる。
　
小椋が「五輪レースなので、中国ペアに勝ちたい」と言えば、潮田も「初戦から全力で戦う」と意欲。８月の世界選手権（クアラルンプール）銅メダルの実力を日本で発揮する。
　
　
■オグシオ公式写真集 ROAD TO BEIJING
　
◆世界選手権銅で報奨金が１００万円　日本バドミントン協会は１１日の理事会で、世界選手権銅メダルの小椋、潮田組と男子ダブルスの坂本修一、池田信太郎組（日本ユニシス）に、それぞれ１００万円の報奨金を贈ることを決めた。また、北京五輪でメダルを獲得した場合の報奨金は、アテネ五輪と同様に金なら１０００万円、銀は５００万円、銅は３００万円とすることも確認した。
　
　
　ビーチバレーは浅尾美和選手を広告塔とすることで注目度を上げた。特定の選手を売り出すことによって、観客動員増やスポンサー獲得につなげ、競技振興を図る戦略は今後も広まっていきそうだ。
　
　
　選手を売り出すには注意を要する点もある。「他の選手への配慮を欠かしてはならない」。
　
　選手の人気が出て、さまざまな分野から収入が得られるようになったら、例えば全選手の移動を普通車からグリーン車にするなど、幅広く選手に“利益配分”をする。「そうすることで選手間の人間関係がおかしくなることを避け、他の選手も感謝し理解を得る」ことにもつながる。
　
　

　オグシオまさか２回戦敗退
　
　ヨネックス・オープン・ジャパン３日目
　
　◇１３日◇東京体育館◇女子ダブルス２回戦
　
　女子ダブルスで、世界選手権銅メダルで世界ランク６位の小椋久美子（２４）潮田玲子（２３＝ともに三洋電機）組が２回戦で敗れた。同５０位の河貞恩、金 貞（韓国）組に第１ゲームを奪いながらまさかの逆転負け。
　
　試合開始が２時間遅れ、調子を合わせられずに昨年と同じ２回戦負けした。男子ダブルスで世界１２位の坂本修一（２８）池田信太郎組（２６）は同４位デンマークペアに逆転勝ちして８強入りした。
　
　紅潮した小椋の顔が物語っていた。第１ゲームをあっさり奪った後の第２ゲーム。ミスが目立ち始めた小椋が集中して狙われた。息が上がり、ショットが何度もネットにかかる悪循環。最後は自身のレシーブが外れて格下に敗れた。
　
　約２２００人の観客が静まり返る中、小椋は「相手の粘り強いプレーに頭（思考能力）が止まってしまった」と唇をかんだ。それまでの試合がもつれ、開始が約２時間遅れた。だが、テレビ中継用コートは１つのため、待たされた。「アップの仕方がまずかった」と潮田。注目度ゆえの苦難だったが「これも１つの経験」と気丈に受け入れていた。