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April 2, 2008 space
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三菱MRJ 純国産ジェット旅客機は離陸できるか!?

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三菱重工業などが進めてきた初の国産ジェット旅客機「MRJ(ミツビシ・リージョナル・ジェット)」がよいよ離陸する。MRJは全長35.8メートル、全高10メートル、全幅30.9メートルの小型ジェット旅客機で、座席数は86〜96席。航続距離は1630キロメートルと短いが、短距離離発着性能に優れており、省燃費性能の高さによる経済性や快適性の高さが重視されているという。低騒音で環境性能も高い。
 

mrj01.jpgmrj02.jpg

 
 事業として採算を合わせるためには、航空各社から最低350機の受注を確保する必要があり、商業化までのハードルは高い。

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 「国産化はこれが最後のチャンス」と経済産業省
 
 MRJは03年に三菱重工が独立行政法人の新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)から助成事業者に選定され、研究・開発を進めてきた小型ジェット旅客機。座席数が70前後と90前後の2種類があり、1、2時間程度から4時間程度までの飛行距離を想定している。
 
複合材を本格的に採用する初めてのリージョナル機で、新型エンジンの搭載とも相俟って、燃費の大幅な低減を実現、航空各社の競争力と収益力の向上に大きく貢献する筈また、最新の設計手法、要素技術、材料・加工法などを導入、客室の快適性向上や環境負荷の低減などを可能にする。
 

mrj03.jpg

 
 パリでお披露目されたMRJの模型では、主翼など機体の約30%に炭素繊維複合材を採用して軽量化し、機体のフォルムも空気抵抗を減らすなどして、燃料消費量を従来機比で2割削減できるとPRした。また、客室の座席には薄型シートを採用することで乗客の足元空間を広げ、大型旅客機並みの快適さを追求した。
 
「関係先の反応は上々」(同社)と、まずまずの手ごたえだったようだ。
 
 商業化にこぎつければ、販路を拡大できずに73年に製造中止に追い込まれた唯一の国産旅客機「YS−11」以来の「日の丸旅客機」の復活になる。経済産業省は「国産化はこれが最後のチャンス」と、機体開発事業費全体の3分の1に相当する計400億円を08度からの4年間で支援する方向を示すなど、支援姿勢を強調している。
 
昨年9月に唯一の国産旅客機YS−11が日本の定期路線から消えて、空港は外国の旅客機ばかりで、技術立国としてはさびしい限りでした。しかし今日の事業化決定で、また日本の空に日本の旅客機が飛ぶ日が来そうです。5年後の2013年には定期路線に就航する予定です。YS−11は、日本が初めて製造した旅客機で、飛行機としては名機といわれるほどでしたが、営業においてはなかなか受注も伸びず赤字が膨らむばかりで182機で製造中止、事業としては失敗した旅客機となりました。
 
 ライバルに先手を打つANAの戦略
 
 3月27日、全日本空輸(ANA)が三菱重工業が開発している国産初のジェット旅客機「MRJ (三菱リージョナルジェット)」の開発が決定した場合、これを25機購入すると発表した。これによりANAは、MRJの初めての発注会社(ローンチカスタマー)になる。
 
新型機による燃費性能の向上とCO2排出量の削減だ。世界的に航空燃料の高騰は続いており、燃費性能の高い新型機のいち早い導入は他社とのコスト削減競争において有利になる。ローンチカスタマーには取得時の優先権があるため、燃費のよい新型機に需要が殺到した場合には、ライバルとの競争関係はさらに有利になる。特に“燃費の悪い”離発着回数の多い日本の航空会社にとって、燃費性能向上への先行投資は有効だ。

ほかにも、ローンチカスタマーには、自社の就航便で必要とする機能や装備を“標準装備”させることができるので、オプションの購入費が浮くという副次的なメリットもある……
 
MRJは、先日全日空が25機の導入を発表、日本航空やベトナム航空も導入予定との報道もあります。是非1000機以上の販売を目指し、技術面でも営業面でも成功を納めて欲しいものです。同じクラスのジェット機を製造するブラジルやカナダ、これから開発を予定している中国やロシアに日本が負けるわけにはいけません。是非日本の技術やサービス力、世界に示して欲しいと思います。
 

 国産初の小型ジェット旅客機MRJの納入延期
 
 三菱航空機(名古屋市)が開発している国産初の小型ジェット旅客機「三菱リージョナルジェット(MRJ)」の納入時期が、予定していた14年1〜3月から延期されることになった。
 
MRJの製造工場で米ボーイング向け部品の不正な検査が発覚し、対応に時間がかかったため。三菱航空機は延期期間について「精査中」と明らかにしていないが、数カ月〜1年程度になる可能性がある。

MRJは計130機を受注済み。09年にも主翼の設計変更などを理由に納入時期を当初予定から3カ月遅らせ、14年1〜3月としており、延期は今回で2回目。


 
http://www.mrj-japan.com/j/
 

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