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July 24, 2011 space
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アナログTV放送終了、正午に44都道府県が地デジTV移行へ

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東日本大震災で甚大な被害を受けた岩手、宮城、福島3県を除く44都道府県で24日正午、テレビ番組のアナログ放送が終了し、地上デジタル放送に一斉に移行する。家庭のテレビだけではなく、音声だけ聴くことができるラジオのテレビ音声やカーナビなど車でテレビ視聴していたアナログテレビ対応も視聴できなくなる。
 
1953年に始まったアナログ放送が58年の歴史に幕を下ろすことになる。25日午前0時には電波送信も停止する。
 

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 そもそも、なぜ、アナログからデジタルに移行するのか?
 
 デジタル化の最大の理由は、電波の有効利用だ。これまでのテレビ放送で利用していたVHF・UHF帯に加え、携帯電話や無線ブロードバンドの普及によって、国内の電波事情は逼迫していた。テレビ放送をアナログからデジタルへと移行することで、テレ部放送で使用する電波帯域を大幅に節約し、限りある国内の電波を有効に活用することができるようになる。
 
 第二の理由が、情報のデジタル化の流れだ。インターネットを中心に、情報の多くがデジタル化されているいま、テレビ放送も例外ではいられない。情報をデジタル化することによって、取り扱いやすくなるというメリットがある。
 
もちろん、ユーザーにとってのメリットも大きい。フルHDの美しくクリアな画質で番組を視聴できるうえ、5.1chサラウンドの臨場感ある音声も楽しめる。このほか、ゴーストなどの電波障害が解消や、リモコン操作での番組表の閲覧、データ放送などで地域情報を簡単に入手できるなど、新しい便利な機能も手軽に利用することができる。ユーザーとしては、アナログをデジタルにただ置き換えた「番組を見るだけ」という使い方にとどまらず、地デジならではの便利さを積極的に楽しみたいところだ。
 
最後に、これからアナログテレビの画面がどうなるのかを紹介しておこう。7月24日の正午に地上アナログ放送は終了する。この時間を境に、番組は映らなくなり、ブルーバックの「お知らせ」表示に切り替わる。そして、24時にアナログ放送は完全に停波し、テレビは何も受信できない、いわゆる「砂嵐」状態になる。
 

 1953年にNHKのテレビ放送が開始され、広く世帯に普及し、親しまれてきた地上アナログ放送。その停波と地デジへの完全移行の軌跡。

■1998年10月/地上放送のデジタル化計画発表
 政府がテレビの地上放送をアナログからデジタル化する計画を発表

■2001年7月/アナログ放送終了期限が10年後に決定
 改正電波法の施行で、地上放送のデジタル化とアナログ放送終了期限が2011年7月24日までと決定

■2003年4月/世界初のBDレコーダーが登場
 ソニーが世界初となるBDレコーダー「BDZ-S77」を発売。BSデジタルチューナーを内蔵し、デジタル対応の先駆けとなった

■2003年7月/地上デジタル放送推進協会(Dpa)設立
 現在の社団法人デジタル放送推進協会の前身。2007年4月、BSデジタル放送推進協会と統合し、地上・BSデジタル放送の普及推進と地上・BSアナログ放送の終了を周知する団体として、地デジ普及の推進役となる

■2003年6月5日/地デジ対応ハイビジョンテレビが登場
 東芝は12月から始まる3大都市圏での地デジ放送に対応したハイビジョンテレビ「FACE DIGITAL」を発売

■2003年12月/3大都市圏で地デジの放送スタート
全国に先立って、東京・名古屋・大阪の3大都市圏で地デジ放送がスタート

■2004年1月/地上デジタル録画対応PCが登場
NECは地上/BS/110度CSのデジタル放送・録画に対応したデスクトップPC「VALUESTAR TX」を発売

■2005年1月
・「地デジ」で選ぶDVDレコーダー、10万円切って今が買い時か
 地デジチューナーを搭載したDVDレコーダーの価格が10万円前後となり、種類も充実。普及がスタート

■2005年2月
・低価格化が進む液晶&プラズマモニタ、大画面薄型テレビの買い時はいつ?
 大画面薄型テレビの低価格化が加速して、普及の目安といわれた「1インチ1万円」が実現

■2005年12月
・今「買い」の大型液晶TVは32V型? 24%もの値下がりで一層お手頃に
画面サイズ32V型クラスの価格が下がり、販売数も増加。テレビ画面の大型化に拍車がかかる

■2005年9月
・NHKや民放キー局、移動体端末向け地デジ放送「ワンセグ」を来年4月に開始
・各局美人アナがワンセグ開始で勢ぞろい、新宿で記念イベント
 NHKと民放7社は、2006年4月1日から地デジの移動体向け放送サービスワンセグ放送を開始すると発表。スタート日には、新宿で記念イベントが開催された

■2005年12月
・KDDIなど、携帯で地デジが見られる初の「ワンセグ」対応端末を発売
 地デジ放送の携帯・移動体向けサービス、ワンセグ放送に対応したau携帯電話「W33SA」(三洋電機製)が登場

■2006年6月
・デジタル家電のW杯需要、DVDレコーダーと液晶テレビに大幅プラス効果
・日本戦当日に何が売れた? 「32型お持ち帰り族」も登場したW杯駆け込み特需
 4月下旬に始まったサッカーワールドカップによる需要で、DVDレコーダーと液晶テレビの販売は好調

■2006年11月
・「地デジ化率」薄型テレビは9割、急激に立ち上がる地デジ需要
 年末に全国に拡大する地デジ放送を受けて、薄型テレビ、レコーダー、PCで地デジチューナー搭載モデルが急増

■2006年12月1日/全国で地上デジタル放送がスタート
・今日から地デジ全国に拡大、記念式典で草なぎ剛さんや安倍晋三首相らが祝辞
 地デジ放送の受信可能地域が全国47都道府県に拡大し、全国世帯の84%、3950万世帯で視聴できるようになった

■2007年5月
・総務省、地上デジタル放送対応受信機の世帯普及率は27.8%、普及に弾みか
 総務省が実施した浸透度調査で、地デジの認知度は約9割。地デジ対応受信機の世帯普及率は27.8%に

■2007年10月
・40V型以上が2割突破目前の薄型テレビ、気になるサイズ別の売れ筋は?
 画面サイズ32V型クラスの価格が下がるとともに、40V型以上の大画面モデルが躍進。大型モデルへと人気がシフトしていった

■2008年3月
・次世代レコーダー動く! 台数で3割、金額で5割に迫る勢い、本格的拡大期へ
 ハイビジョン画質に対応するBDレコーダーの人気が本格化。北京オリンピック需要をにらんで市場が活性化した

■2008年6月
・マイクロソフト、地デジ視聴をOS標準搭載へ
 マイクロソフトはWindows Vistaの「Home Premium」と「Ultimate」の2エディションで地デジ対応する「TV Pack」を搭載すると発表

■2008年10月
・今や40−42V型でも20万円前後、リビングの大画面化は夢じゃない!
 画面サイズが40V型以上のテレビも単価が下がり、買い求めやすい価格帯になった

■2009年5月
・総務省、地デジ浸透度調査、地デジ対応受信機の世帯普及率は60.7%
 総務省が実施した浸透度調査で、地デジの認知度は約97.6%。地デジ対応受信機の世帯普及率は60.7%に

■2009年5月
・エコポイント別薄型テレビの売れ筋は? 前年比6割増で絶好調のスタート
 エアコン、冷蔵庫、地デジ対応テレビに対して、お得なエコポイントが導入され、地デジ化推進に期待が高まる

■2010年1月
・JEITA、PC国内出荷実績、12月は地デジチューナー内蔵ノートPCが前年比2倍
 地デジチューナー内蔵PCが前年同月比17.9%増の5万6000台に拡大。特にノートPCは約2.1倍の1万6000台と大幅に伸長した。

■2010年4月
・薄型テレビのエコポイント駆け込み特需、3月第4週は前年比3倍と盛況
・2010年3月の薄型テレビは過去最大の伸び、エコポイント基準切り替えが影響
 4月1日からのエコポイント基準の切り替えをきっかけに、薄型テレビの駆け込み需要が発生。過去最大の伸び率をマークした

■2010年4月
・地デジの受信可否がわかるアンテナキットの無償貸し出し、対象を全国に拡大
 総務省テレビ受信者支援センターは、地デジが実際に受信できるかを確認するための「地デジ専用アンテナキット」無償貸し出しサービスの対象を全国に拡大

■2010年4月
・話題の3Dテレビ「3D VIERA」、好調スタート
 パナソニックが国内初の3Dに対応した「3D VIERA(ビエラ)」を発売

■2010年6月
・W杯の販売効果は!? 家電量販店の期待度を探る
 開幕間近のサッカーワールドカップをにらんで、薄型テレビ、BDレコーダーなどの店頭での販売が活性化した

■2010年7月
・日本「地デジカ」大作戦、草なぎさんらが銀座をパレード、珠洲市ではひと足早くアナログ放送停波
 地デジへの完全移行まで残り1年となった7月24日、総務省とDpaなどが、草なぎ剛さんらを司会に迎えて記念セレモニーを開催

■2010年7月
・石川県珠洲市のアナログ放送が終了
 石川県珠洲市は総務省の「アナログ放送終了リハーサル実施地域」に選定され、1年前倒しでアナログ放送の停波を実施

■2011年4月
・復興へ――、BCNランキングにみるPC・デジタル家電の震災インパクトとこれから
 エコポイント終了による駆け込みなどの特需は特にみられず、震災の影響を物語る結果となった

■2011年6月
・総務省とDpa、「地デジ難視対策衛星放送」の一時利用を受け付け、約半年間OK
 アンテナ工事の遅れなど、やむを得ない事情で地上デジタル放送を視聴できない家庭や施設向けに、「地デジ難視対策衛星放送」が一時的に利用できるかたちに

■2011年7月/東北3県以外の全国でアナログ放送が終了
 震災で被害を受けた東北3県を除いて、7月24日に地上アナログ放送が終了。地デジへ移行した。


 
 総務省やテレビ局は、放送や相談員による呼び掛けなどを通じて地デジ移行の周知を進めてきた。同省によると、アンテナなどの受信設備が地デジに対応していない世帯は6月末で29万世帯残っているとしているが、実際にはどの程度の視聴者が取り残されるかは正確にはつかめていない。
 
 地デジに対応していない世帯が混乱しないよう、総務省はコールセンター(0570―07―0101)に1200人の相談員を配置し、24時間体制で視聴者からの問い合わせに応じている。最大で1日10万件の相談に応じることができる。全国の市町村役場などに設けた臨時相談窓口も可能な限り開く。
 

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