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October 19, 2005 space
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古代ナイル川の化石水がオアシスに満ちる

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古代ナイル川の存在をご存知でしょうか?これは衛星写真からの解析で最近になって判明したことだそうですが、数万年前までナイル川と同じ規模の河川が、サハラ砂漠よりに存在していたそうです。原因や理由は不明ですが、ある時、何かの理由で川の流れが変わり、現在のナイル川になったようです。
 
 
 この古代ナイル川の地底には、化石水(fossile water) と呼ばれる太古の水が地下に眠っている。化石水として有名になったものでは、アメリカ中西部プレーリー平原の化石水がある。
 

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 このような化石水が、現在のサハラ砂漠にあるオアシスを形成していると言われている。
 


A.ジョグブーブ・オアシス
B.リビア東部の低地
C.クフラ・オアシス
D.アーケニュー
E.アオルンガ
F.グェニ・ファダ

画像は2004年5月にGLIが観測したサハラ沙漠東部で、画像の主要部には、時計回りにエジプト、スーダン、チャド、リビアが含まれます。画像の右には現在のナイル川が見え、下の方には豊かな熱帯雨林が見えています。
 
 Aの部分には、中央にはリビア東部のジョグブーブ・オアシスが見えています。東西48km、南北22kmに及ぶ大きなオアシスです。黒いのは水面、緑色は植生を表しています。白っぽい水色は地表面の塩だと思われます。
 
 
 Bの部分はリビア東部の低地ですが、右側には数多くの砂丘の襞、油田か天然ガス田の排ガスを燃やしているものと思われる赤い点とこげ茶色の煙、フレーム中央を南北に走る道路、そして規則正しく並んだ緑色やこげ茶色の点々が見えています。これらの点々の直径は約1kmあり、これは円の中心に井戸があって、そこを中心として長さ約500mの巨大なスプリンクラーが時計の針のようにゆっくり回転して灌漑(ピボット灌漑と呼ばれます)を行う農場で、小麦やアルファルファが栽培されています。それぞれの点々の色の違いは、農作物の生育状況の違いを示しています。
 
 
 汲み上げられる地下水は、サハラ沙漠が今よりずっと湿潤だった1万年以上前に降った雨水が、地下の帯水層(*2)に閉じこめられたものであり、化石水とも呼ばれます。現在サハラ沙漠に降る雨水だけで、汲み上げた地下水を補うには全く不十分なので、地下水資源はどんどん減少しつつあり、一部の研究者はリビア南部の井戸は今後40〜60年で干上がると予測しています。
 
 
 アフリカ大陸は、6 億年前(先カンブリア時代の終わりころ)には既に存在していたゴンドワナ大陸が1億8000万年前〜9000万年前にかけて分裂してできた古い大陸なので、隕石が衝突して出来た衝突クレータがいくつか残されており、 GLI 画像でも、以下のクレータが見えています。 フレームC 〜Fの枠内をクリックすると、それぞれの拡大図を見ることができます。クレータは、形成された時代や地質、その後の地殻変動や風化・浸食などの影響で、形が崩れていますが、これらのクレータは現在、沙漠にあるため、植物に隠されることなく、良く見えています。生成時期の古い順に示します。
 
 

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HOMENews BlogsMysterious Space | October 19, 2005 |  twitter Livedoor Buzzurl はてな Yahoo!ブックマーク人が登録
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