F1：イタリアGP予選 琢磨5位／バトン 6位

　イタリアＧＰ最終予選は、地元フェラーリのルーベンス・バリチェロが今季２度目のポールポジションを獲得。プレ予選でトップタイムを記録していたファン・パブロ・モントーヤが２番手となった。３番手にはフェラーリのミハエル・シューマッハ。そして、ルノーのフェルナンド・アロンソがもう１つのセカンドローを獲得した。

　気温２６℃、路面温度３６℃、引き続きドライコンディションのモンツァサーキット。現地時間の午後２時になると、プレ予選でアタックできなかったジョーダンのニック・ハイドフェルドからコースインしていく。

　まずはハイドフェルドが１分２２秒３０１でターゲットタイムを刻む。レティフィーロシケインをオーバーランする形となったゾルト・バウムガートナーは１分２４秒８０８、チームメイトのジャンマリア・ブルーニはそれに届かず１分２４秒９４０、ジョーダンのジョルジョ・パンターノもチームメイトのタイムを越えることはできずに１分２３秒２３９となっている。トヨタのオリビエ・パニスは１分２１秒８４１で第１グループのトップタイムを記録している。

　第２グループ、まずはジャガーのクリスチャン・クリエンがコースへ。ここで、バウムガートナーのタイムが第１シケイン不通過により審議対象となっている。クリエンは１分２１秒９８９でパニスには届かない。リカルド・ゾンタは１分２１秒５２０でチームメイトのタイムを塗り替える。マーク・ウェーバーは１分２１秒６０２でわずかにゾンタには追いつけず。ルノーのヤルノ・トゥルーリは１分２１秒０２７でここまでの最速タイムを記録する。レティフィーロシケインでバランスを崩したフェリペ・マッサは第１セクターで大きく遅れ、タイムは１分２２秒２８７でクリエンの下になっている。

　第３グループ、最初にアタックへ向かうのはフェラーリのルーベンス・バリチェロ。バリチェロのタイムは１分２０秒０８９でトゥルーリを１秒近く上まわる。ミハエル・シューマッハは最終セクターでバリチェロから遅れ、１分２０秒６３７で０．５秒遅れとなった。さらに、マクラーレンのキミ・ライコネンもタイムが伸びず、１分２０秒８７７でシューマッハに届かない。チームメイトのデビッド・クルサードも１分２１秒０４９でトゥルーリを越えることができない。ザウバーのジャンカルロ・フィジケラも１分２２秒２３９でチームメイトとほとんど同じタイムとなり、ジャガーのクリエンを上まわることができなかった。

　最終グループはフェルナンド・アロンソ、ジェンソン・バトン、佐藤琢磨、アントニオ・ピッツォニア、ファン・パブロ・モントーヤの５人となる。まずはアロンソが１分２０秒６４５でフェラーリに続くタイムを記録する。バトンはそのタイムを越えることができず、１分２０秒７８６でライコネンの前に入っている。佐藤は１分２０秒７１５でバトンのタイムを上まわったが、アロンソには届かない。ピッツォニアは１分２０秒８８８でこれまでの７番手にとどまっている。チームメイトのモントーヤは１分２０秒６２０でわずかにシューマッハのタイムを上まわり、フロントローを獲得した。

　フェラーリの地元でバリチェロが通算１１回目のポールポジションを獲得。モントーヤは今年もフロントロースタートとなった。３位以下はシューマッハ、アロンソ、佐藤、バトン、ライコネン、ピッツォニア、トゥルーリ、クルサードと続いている。

Pos. ドライバー コンストラクターズ Time 1 　Ｒ・バリチェロ フェラーリ 　　　　1:20.089 2 　Ｊ・Ｐ・モントーヤ ウィリアムズ 1:20.620 3 　Ｍ・シューマッハ フェラーリ 　　1:20.637 4 　Ｆ・アロンソ ルノー 1:20.645 5 　佐藤　琢磨 ＢＡＲ 1:20.715 6 　Ｊ・バトン ＢＡＲ 1:20.786 7 　Ｋ・ライコネン マクラーレン 1:20.877 8 　Ａ・ピッツォニア ウィリアムズ 1:20.888 9 　Ｊ・トゥルーリ ルノー 1:21.027 10 Ｄ・クルサード マクラーレン 1:21.049 11 Ｒ・ゾンタ トヨタ 1:21.520 12 Ｍ・ウェーバー ジャガー 1:21.602 13 Ｏ・パニス トヨタ 1:21.841 14 Ｃ・クリエン ジャガー 1:21.989 15 Ｇ・フィジケラ ザウバー 1:22.239 16 Ｆ・マッサ ザウバー 1:22.287 17 Ｎ・ハイドフェルド ジョーダン 1:22.301 18 Ｇ・パンターノ ジョーダン 1:23.239 19 Ｚ・バウムガートナー ミナルディ 1:24.808 20 Ｇ・ブルーニ ミナルディ 1:24.940

　イタリアＧＰ決勝レースは現地時間で明日の午後２時、日本時間で午後９時からフォーメーションラップスタートとなる。