Sony Ericsson「PSP携帯」PSP Phone 特許出願！？

　
　Sony EricssonはソニーとスウェーデンのEricssonの共同出資による合弁会社。同社は日本の従業員のアイデアを採用したゲーム機能搭載の携帯端末に関連して、米国特許商標局（PTO）に5月31日付で特許申請を提出している。
　
　
　Sony Ericssonは市場第4位の携帯電話機メーカー。同社はソニーのゲーム技術を搭載した携帯電話機の開発について、その可能性は否定しなかったものの、まだ何ら製品を発表する段階にはない、と語っている。
　
　
　Sony Ericssonの広報担当者メラン・リグレー氏は11日、電話取材に応じ、次のように語っている。「われわれは絶えず各種の計画を検討しているが、それらの計画は信頼できるものでなければならない。われわれは、ソニーがこれまで確立してきたブランド資産を損なうような形で携帯電話機に手を加えるつもりはない」
　

　
　これらのコメントは、新聞各紙の報道やブログにおいて、「Sony Ericssonがソニーの人気ゲーム機PSPをベースとする携帯電話機をリリースする」との憶測が飛び交っていることを受けて発表されたもの。
　
　
　Sony Ericssonは、ソニーの人気製品である音楽プレーヤー「WALKMAN」のブランドを冠した音楽対応携帯電話や、ソニーのデジタルカメラ「Cyber-shot」のブランドを冠したカメラ付き携帯電話の販売で成功している。
　
　
　だがリグレー氏によると、同社がこれらの製品をリリースしたのは、電話機能についてもメディア機能についても顧客に妥協を強いることなく提供できると判断できてからだったという。
　
　
　ソニーのゲーム部門であるソニー・コンピュータエンタテインメント（SCE）の米国担当の広報担当者はReutersの取材に応じ、次期PSP、ましてや携帯電話機能内蔵のPSPについては何も発表はない、と語っている。ソニーは2004年12月に発売したPSPに関しては、ファームウェアと呼ばれるソフトウェアのアップグレードを用いて、改良を行っている。
　
　
　リグレー氏によると、Sony Ericssonは6月14日にベルリンで開催するイベントにおいて、ゲーム機能ではなく、音楽機能と画像処理機能を備えた新製品を発表する計画だ。
　
　
　この発表のほぼ2週間後となる6月29日には、Appleが待望の音楽プレーヤー付き携帯電話機「iPhone」を米国で発売することになっている。