F1最終戦ブラジルGPのチェッカーはチャンピオンの両親が！

　
　２００８年シーズンのタイトル決定戦となるブラジルＧＰは、金曜日の現地時間午前１０時に１回目のフリー走行がスタートした。日曜日の決勝レースは天気予報によると雨が予想されているため、インテルラゴスのファンはエキサイティングな週末が楽しめそうだ。
　
　クルサード現役最後のグランプリ　特別仕様のクルマでラストラン
　
　レッドブルのデビッド・クルサードは、ブラジルＧＰで「Wings For Life」のプロモーション活動の一環として特別仕様のクルマでレースに臨む予定だ。今シーズン限りでの現役引退を表明しているクルサードにとって、ブラジルＧＰはＦ１でのラストランとなる。
　

　
　２００８年シーズン最終戦で、クルサードは脊髄損傷の治療法発見に取り組んでいる研究財団のプロモーションを行う。「僕の最後のレースを対麻痺治療への見通しに捧げることができるよ」と、クルサードは語った。「Ｆ１では成功はほんの数秒で決定されるけれど、医学においては数年間という単位で考えるんだ。でも、大きな望みや全力を注ぐことは、両方の分野においてできるだけ早くフィニッシュラインに到達するために必要な不可欠な要素なんだ。Wings for Lifeは、脊髄の調査に対する打開策を加速させる手助けをするだろう」
　

　
　レッドブルのマーク・ウェーバーとデビッド・クルサードは、ブラジルＧＰ金曜フリー走行２回目を５位と１１位で終えた。クルサードにとっては現役最後のグランプリとなり、彼は特別仕様の白いマシンでラストランを行う。
　
　
　フリー走行１回目　マッサがトップタイム
　
　ブラジルＧＰのフリー走行１回目は、フェリペ・マッサが地元の観衆の前でトップタイムを記録し幸先の良いスタートを切った。マッサは１分１２秒３０５のタイムでトップに立ち、コンマ２秒差でチャンピオンシップのライバルであるルイス・ハミルトンが続いた。
　
　
　フリー走行２回目　アロンソがトップタイム
　
　フェルナンド・アロンソが、インテルラゴスで行われた２回目のフリー走行でトップに立った。彼はこの日の最速タイムとなる１分１２秒２９６をマークし、９０分のフリー走行でチャンピオン候補のフェリペ\マッサを押さえてトップとなった。ルイス\ハミルトンはクルマの信頼性とレースセットアップの確認に焦点を置いていたようで、このセッションは９位に終わった。
　
　
　ライコネン　「いつもと同じアプローチで臨む」
　
　今週末のメインがルイス・ハミルトンとフェリペ・マッサのタイトル争いであるせいかもしれないが、木曜日のキミ・ライコネンとのプレスミーティングは今シーズン最短のものになった。
　
　ブラジルＧＰに向けてどのようにアプローチをするのかと尋ねられたライコネンは、今までのように簡潔に答えた。「僕にとって、今回のレースは他のレースと変わらないよ。他のレースドライバーと同じようにベストを尽くして優勝を狙うつもりだよ」
　
　今シーズンを振り返って、ライコネンはもっといい結果を残せると予想していたことを認めた。「何度かミスをしたし、チームも何度かミスをしたけれど、チームっていうのがキーワードなんだ。僕たちはチームだから、共に勝って共に負ける。一番大切なことは、二度と同じことを繰り返さないように失敗から学ぶことだよ。今シーズンは僕が望んでいたり期待していた結果にならなかったのは明らかだ。だから、まだ日曜日のレースが残っているけれど、もう来シーズンに臨むのを楽しみにしているんだ。実際のところ、今シーズンが終わろうとしていることがとても嬉しいよ。僕はもうタイトルを争っていないから、個人的には今週末はちょっと面白くないけれど、もちろんチームにとっては大切なレースだよね」
　
　
　２００８年Ｆ１世界選手権の最終戦となるブラジルＧＰは、日曜日まで土曜日に１時間のフリー走行と予選が、そして日曜日の午後には決勝レースが行われる。