話題のナレッジベース | Knowledge Base Weblogs space
HOMEBlogs index F1/2009news >> space
space space
space
space
space
space
June 19, 2009 space
   space
space

F1分裂か!FIAとFOTAの思惑がフェラーリの運命を左右する。。。

space

F1の運営母体のFIAとF1に参加するメーカー団体FOTAが、昨年末からレース運営に関わる費用に関して議論してきましたが、ここに来て双方の思惑とFIAへの疑念が噴出する形で、FOTAがFIAに対して、予算制限下ではF1レースへ参加する価値がないと最後通牒を行ったことから、来期からのF1開催が分裂の危機を迎えています。しかしこの両者の思惑の中に、唯一キーマンとして存在するのが、フェラーリの動向なのです。フェラーリの考え方が両者のバランスの真ん中にあり、結論を左右することになると言われている。
 

128603.jpg

space

 
 今回F1の運営母体のFIAが大幅な予算削減策を打ち出したのは、経済危機の中で今後もF1運営を継続すること=FIAの残る唯一の道と信じたからです。F1運営が商業的に生き残るには新たなチームが参戦しやすい環境作りが必要で、その為には莫大な予算が必要な現在のF1を買えて、ショービジネスを数でそろえようと考えたからです。
 

127270.jpg

 
 それもこれも、FIAを牛耳るモズレーの強欲とも言われ、実際に彼のF1から得る収益は莫大な富をもたらしているのです。このFIAよりもボスをもうけさせるための仕組みを変えずに、F1参加の目的とビジネスと考えるメーカー各社は反発を強めていたのです。
 
 しかし、そこはF1界のボス、マックスモズレーですから、強硬な意見を言うFOTAに頼らないでもF1が運営できるように、着々と準備を進めてきたのです。低予算で商業的にリターンのあるF1を実現するために、新規参入を促してきた結果、この新制度を受けて15もの新規チームが参戦を申請したことで、数の上ではF1開催が可能となっています。
 
119200.jpg

 
今回、FOTAに参加する8チーム16台がFIAを離脱しても、代わりの新規チームが空席を埋める形となり、チームのネームバリューはともかく、来季も十分な数の台数が参戦することになるのでしょう。
 
FOTAチーム側「新シリーズ立ち上げを準備」F1分裂の危機

 F1世界選手権シリーズに参戦するフェラーリなどで構成するF1チーム協会(FOTA)は18日(日本時間19日)、来季の新シリーズ立ち上げへ向けた準備を開始すると発表した。新規定導入に端を発する国際自動車連盟(FIA)との論争は、シリーズ分裂という最悪の事態に発展する危険性が強まった。
 
FOTAは声明で「これ以上、競技の根本的な価値について妥協はできず、来季参戦申請での条件を取り下げることはできない」とし、「競技者と、その支援者の価値観を反映した新しい選手権の準備を開始する以外の選択肢はない」とした。
 
FIAは4月、チームの開発や運営の予算を年間4000万ポンド(約64億円)に制限する選択的予算上限制の来季導入を決定。短時間で予算を半分以下に削減するのは不可能などと反発するFOTAとの間で交渉が行われたが妥結できなかった。
 
先月末に締め切られた来季参戦申請には、上限制を受け入れたウィリアムズとフォースインディアを除く現行8チームが新規定の導入取りやめなど条件を付けて登録。だがFIAは12日に発表した来季エントリー=別表=で、8チームのうちフェラーリなど3チームを過去の契約に基づき無条件登録とする一方、残る5チームには19日までに条件を取り下げるよう求めていた。

 FIAは19日、FOTAの発表を受けて「残念だが、F1での“予算の軍拡競争”も、FOTAが規定を独善的に決めることも認められない」とする声明を発表した。


 
 一方のメーカー系F1参加チーム8社FOTAは、F1以外の新シリーズを立ち上げる為には、運営資金のリターンを得るF1の営業権を握る運営会社(FOM)との契約などで大きな困難が待ちかまえることが問題とされますが、F1とは違うカテゴリでレースを開催することも視野に入っているでしょうから、ここはあまり影響しないでしょう。それより大きな問題はテレビ局やスポンサーがどちらの運営サイドに付くのか?新シリーズの営業的価値次第で決まることになりそうです。
 
 ここで両者にとって重要なチームは、唯一フェラーリの存在となる。
 
 フェラーリこそ!F1レースの価値であり象徴ともいえる名門チームなので、フェラーリの名前がある方が営業的価値が最も高くなるでしょう、過去に何度もあった分裂騒ぎの際にもフェラーリが付いた側が最終的に勝利していると言った歴史がある。そのフェラーリは今回、FOTAの旗振り役となっているのです。
 
116947.jpg116949.jpg

 
しかしFIAは、フェラーリが2005年時点で2012年までの参戦するとしたFIAとフェラーリの契約があることを盾にして、FIAが開催する2010年のF1参加はフェラーリだけは無条件での来季参戦申請を受け取ったと勝手な見解を行ってるのです。
 
しかし、フェラーリはこの声明に反発して、フェラーリが最終的にFIAを離脱する方向で動けば訴訟に発展する可能性もあり、逆にフェラーリがFIAに折れれば残されたトヨタやルノーは行き場を失い撤退を余儀なくされるだろう。
 
 インディカー・シリーズの分裂騒ぎでは最終的にインディ500開催を抱えた運営側が勝利しましたが、メジャーなレースに大きな傷を残したことも事実です。
 
 世界中のF1ファンのためにもF1が同じ愚を犯すことは避けてほしい、その為にモズレーの運営をFIAと切り離すことができれば・・・それが無理なんですね。FIAはモズレーの個人の運営会社が母体なので、個人商店を潰す=F1を潰すことになるそうです。
 
 来年2010年のF1がどうなるのか?まだ目が離せません。
 

space
HOMENews BlogsF1/2009news | June 19, 2009 |  twitter Livedoor Buzzurl はてな Yahoo!ブックマーク人が登録
space


space Entries of this Category
space

  Next >> 土星の輪 8月11日と9月4日に「消失」15年ぶり… >> 

土星の輪が見えなくなる「消失現象」が8月11日に約15年ぶりに確認できます。地球から見て輪が真横に位置するためで、しし座の方向にある土星の輪が、次第に細くなる様子が観察できる。...»この話題を見る…


  Previous << シャープ小型「プラズマクラスターイオン発生機 IG-B20」を会社で << 

シャープから手のひらに乗る程の小型「プラズマクラスターイオン発生機 IG-B20」が発売されましたが、このサイズなら会社のデスクや足元に置けそうですよね。豚フルの際にはデスクの... »この話題を見る…


space
space
Welcome to knowledgeBase  Blogs  ▲TOP