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June 2, 2010 space
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野口さん無事帰還 日本人最長の宇宙滞在163日

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国際宇宙ステーション(ISS)に5カ月半滞在した飛行士の野口聡一さん(45)らを乗せたソユーズ宇宙船が2日午前9時25分(日本時間同日午後0時25分)、カザフスタンの草原地帯に着陸した。野口さんの宇宙連続滞在は163日となり、昨年3〜7月に137日滞在した若田光一さん(46)を抜き、日本人最長を更新した。
 

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 野口さんら日米ロの3人の飛行士はこの日、帰還に先立ってISSで残る飛行士たちと握手を交わして別れを惜しんだあと、ソユーズ宇宙船に乗り込んだ。ソユーズは日本時間午前9時4分にISSから分離。11時半ごろエンジンを逆噴射して地球を回る軌道から離れ、大気圏に再突入した。
 

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2日午前7時25分(日本時間午後0時25分)過ぎ、野口聡一さんが乗ったロシアの宇宙船ソユーズがカザフスタンの草原に無事着地したとの一報が入ると、飛行管制センターのオペレーションルームに詰めかけた関係者から拍手が起きた。
 
野口さんらクルー3人が草原の中でいすに座り、互いに握手する姿がモニターに流れて無事が確認されると、別室で日米露の宇宙開発関係当局の記者会見が行われた。
 
着陸後、船外に出た野口さんは、座って健康状態をチェックされながら手を振って笑顔を見せた。帰還の感想を尋ねられ「ハッチが開いた瞬間、土と草のにおいが強烈だった。(地球の空気は)おいしいですよね」と日本語で答えた。手渡されたリンゴをかじり、「重い。ニュートンになった気分だ」と語った。携帯電話で家族に「帰ってきたからね。生きているよ」と話した。
 
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 ロシア宇宙庁のペルミノフ長官は、「すばらしい着陸だった。重要なことはみなが健康であることだ」と口火を切った。宇宙航空研究開発機構(JAXA)の白木邦明理事も、「ご覧の通りみな健康で、大変興奮している。野口飛行士が任務を完遂したことをうれしく思う」と話すなど、そろって“満点”の帰還を称賛した。
 
 ソユーズ宇宙船の帰還は、米スペースシャトルとはまったく違う「落下傘方式」。シャトルはグライダーのように滑空し、車輪で滑走路に着陸するが、ソユーズは3人乗りの小型カプセルでカザフスタンの草原地帯に舞い降りる。
 
着陸の約3時間前にISSを離脱。帰還に不要な部分を切り離して廃棄した後、カプセルで大気圏に再突入する。高度約10キロでパラシュートを開き、地表まで80センチに迫った着陸2秒前に逆噴射し、衝撃を緩和して軟着陸する。
 
カプセルは通常、空気抵抗を大きくして徐々に減速するように姿勢制御され、緩やかな角度で降下していく。だが装置の不具合が起きると「弾道モード」という無制御状態に陥り、垂直に近い角度で急降下する。
 
その場合、降下中の加速度は通常の約2倍となり、飛行士は地表の重力加速度の最大13倍という過酷な状況に耐えなくてはならない。逆噴射に失敗したり、強風などの影響で機体が傾いて着地した場合、衝撃が増し負傷する恐れもある。
 
ソユーズで起きた過去2回の死亡事故は、いずれも帰還時に起きた。1人が搭乗した1967年の1号機は、パラシュートが開かず地上に激突。71年にはカプセル内の空気が漏れて3人が窒息死した。
 
ただ、再発防止策や機体の改良で死亡事故はその後の約40年間、起きていない。2003年以降、3回起きた弾道モードもすでに原因が判明し対策済みで、宇宙関係者の間では「シャトルより安心感がある」との声も聞かれる。
 
野口さんは23日の記者会見で「ソユーズは長い歴史があり、安全性は高い。少し異常があっても、多重のバックアップシステムが備わっている。帰還への不安はない」と語った。
 
着陸は日本時間6月2日午後0時半ごろの予定。カザフスタンでは、帰還した飛行士に本人の似顔絵を描いた人形や民族衣装を贈呈してねぎらう習慣があり、米国とはひと味違う伝統的な歓迎行事が野口さんを待っている。

 
会見にはロシア大統領府のポポワ長官補佐官も姿を見せ、「大統領府として露米日の成功を祝福したい。私自身、このような場面を見たのは初めてだ」と述べた。
 
ソユーズの帰還カプセルが大気圏に突入して着陸が間近に迫ると、オペレーションルームの職員は40人ほどに増えた。突入時に一時中断された帰還カプセルとの交信が再開すると、「乗組員には異常なし」というアナウンスが流れた。
 
減速用のパラシュートが開くと間もなく、捜索部隊のヘリコプターが船体を確認、追跡しているとの報告が現地から入るなど、万事が順調に進んだ着陸だったことを印象づけた。
 
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野口さんは2005年にも米スペースシャトルで13日と21時間余り飛行しており、宇宙で過ごした総日数は計177日余りとなった。野口さんは今回の滞在中、日本実験棟「きぼう」のロボットアームに取り付ける小型のアームを組み立てたほか、微小重力を利用した新材料の開発に取り組んだ。
 
4月にはシャトルで山崎直子さん(39)が到着。初めて宇宙で日本人が2人になった。山崎さんとは一緒にすしを握ったり、琴と横笛で「さくらさくら」を演奏したり。宇宙を身近に感じてもらえるよう、簡易ブログ「ツイッター」に1200回以上、写真や文章を投稿した。
 
シャトルが退役するため、日本人飛行士は今後もソユーズで地球とISSとを往復する。11年に古川聡さん(46)、12年に星出彰彦さん(41)の飛行が決まっている。
 

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HOMENews BlogsSpace | June 2, 2010 |  twitter Livedoor Buzzurl はてな Yahoo!ブックマーク人が登録
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