グーグルスカイ ブラウザだけで宇宙が見える「Google Sky」が登場

　
　このWeb版の Google Sky は、UIインターフェイスがブラウザになったことで、制約もなくなりましたが、専用ソフトウェアではない分、機能が若干少なく、動作もネットに依存してしまいます。しかし、そんな制限や速度以上に、利用者（楽しむ人）にとっては、必要以上の十分満足できるサービスに仕上がっています。もちろん！ですが、MicrosoftのIEよりもFireFoxの方がより快適に使える？かもしれません。
　
何よりも、専用ソフトウェアをダウンロードして自分のPCにインストールする為に、HDDのディスク容量を消費しなくてもいいですし、ソフトウェアの更新やバグの心配もなく、セキュリティ・リスクも回避できるんですから最高じゃないですか。しかも、見られるデータも半端なくて、天体画像を拡大 / 縮小表示する基本機能の他に、赤外線やマイクロ波など異なる周波数の画像を表示する機能も用意されているので、情報量は莫大です。
　
このWebサービスでは、公開当初から日本語を含む世界26種の言語に対応しています。「馬頭星雲」や「火星」といった天体の名称を使い検索することも可能なので、見るだけではなく、検索ワードも各言語に対応させるなど、最初から世界ターゲットにしたサービス展開をしています。
　
その他に、ハッブル宇宙望遠鏡などの天体望遠鏡で撮影された高精細な天体画像も鑑賞することができるので、本当にこれ！無料でいいんですか？と聞きたくなるくらいの満足度を得ることができるでしょう。
　
専用ソフトウェアの Google Earth や Google Maps でも利用されている場所を指定して、組み込むことができるXMLランゲージのKML (Keyhole Markup Language) もサポートされています。検索ボックスにKMLファイル所在地のURLを入力すると、そのXMLデータが示す場所の内容をWebにも表示させることができます。。ここまで出来るなら、ダウンロードして、インストールするソフトなんて要らない？と考えさせられてしまいますが、そこは専用ソフトはソフトで良い所も沢山あるので、まだ完全にネットだけで使えるサービスは、難しいのが現状でしょう。しかし、将来の可能性は十分に感じることができます。
　
このWebサービスで実現したWeb版Google Skyは、Google公式ブログの記事によれば、「Googleが開催したプログラミングコンテスト「Latin America Code Jam」で最終選考に残ったDiego Gavinowich氏が、3ヶ月の冬期インターシップ期間中に開発。」したもののようですが、ひとりではなく、多くのGoogle社員が仕事時間の20%を自分の好きなことに利用できる権利を使い、Diego Gavinowich氏のプロジェクトに協力して実現したとしています。
　
3ヶ月の冬期インターシップ期間＋Google社員多数の20%の時間をあわせただけ？で出来上がるなんて、そのトータルの工数だけではなく、能力の高さも感じるすばらしい仕事に感動してしまいます。
　
■Google Sky
　
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