オーストラリアGP 2008年F1開幕 琢磨フリー走行21番手

　
　スーパーアグリ　無事にシーズンのスタートを切る
　
　資金難により開幕戦に出場することが危ぶまれていたスーパーアグリだが、無事にメルボルンにたどり着くことができた。チームは投資家のグループにより買収されて存続が保証されたが、トラック上ではまだやるべき作業が山ほど残されている。
　

　
アンソニー・デビッドソン（１回目２０位／２回目２２位）
「厳しい金曜日だった。とにかく限度のあるプログラムを予定していたけれど、午後は走行を短縮しなければならなかったんだ。明日はクルマにもっとグリップがついて、ここから前進できるといいね」
　

佐藤琢磨（１回目１９位／２回目２１位）
「２００８年シーズンの初日を迎えることができてよかったよ。もちろん冬の準備が完了せずに問題を抱えてしまい、初日に評価しなければならにことがたくさんあったんだ。でも、クルマが走ってくれたのはよかったし、チームはスピード次第だよ。やるべき作業がたくさんあるけれど、全体的には今日は良かったよ」
　
　
　フリー走行２　ハミルトンがトップ、レッドブルが健闘
　
　メルボルンで金曜日に行われた２回目のフリー走行で、マクラーレンのルイス・ハミルトンがトップタイムをマークした。２３歳のハミルトンは、１分２６秒５９９のタイムで、２番手のマーク・ウェーバーを１秒近く引き離してトップに立った。ウェーバーのチームメイトのクルサードもまた驚くべき速さを見せ、５番手に食い込んだ。
　

　
　オーストラリアＧＰの２回目のフリー走行は、気温３９度という暑さの中で行われた。最初の３０分は、どのドライバーもあまり走らなかったが、３０分を経過した後、オーストラリアのファンの目の前で本格的な走行が始まった。多くのドライバーが、アルバートパークサーキットでの限界を探り、一度はコースアウトを喫していた。
　

　
　ここがホームコースとなるレッドブルのマーク・ウェーバーが速さを見せ、この２回目のフリー走行の大部分でタイムシートのトップに陣取っていた。しかしセッションの最後になって、ルイス・ハミルトンが、ウェーバーのタイムを１秒近く上回るこの日の最速タイムをたたき出した。
　
　
　スーパーアグリはメルボルンに来られたことと財政的な問題の多くが解決したことを喜んでいる。しかし、彼らはメルボルンで明らかに速さに欠けていた。