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February 17, 2008 space
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サンゴの白化現象の一因は人が使う「日焼け止め」成分

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日焼け止めに含まれている成分が、サンゴの白化原因のひとつだと研究結果が発表されました。海岸で観光を楽しむ人がサンゴを死へ追いやっているという現実は、地球の温暖化と同じく人が地球環境にとっては害を為す生物だということなんでしょうか。
 
 
 日本を含めた多くの国で日焼け止めに使われている成分が、ごく低濃度でもサンゴに共生する「らん藻」を殺し、サンゴの白化の一因になっているとの実験結果を、イタリア・マルケ工芸大の研究チームがまとめた。日焼け止めとサンゴの白化との関連が実証されたのは初めてという。
 

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 白化が長引くとサンゴが死ぬことがあり、チームのロベルト・ダノバロ博士は「水温上昇や汚染などによって脅かされている世界各地のサンゴに、観光客の増加がさらなる悪影響を与えることが心配される」と警告。「サンゴへの悪影響が少ない物質への転換が必要だ」と指摘した。
 

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サンゴの白化

 サンゴに共生し、光合成によって栄養分を供給しているらん藻がサンゴから脱落し、サンゴが真っ白くなる現象。近年、世界各地で拡大しており、地球温暖化による海水温度の上昇が一因とされている。白化発生の詳しい仕組みなど分かっていないことも多く、細菌やウイルス感染との関連も指摘されている。


 
 博士は「実際の環境中でも日焼け止めがサンゴに影響を与えている可能性が高い」としている。チームは、インドネシア、メキシコ、タイ、エジプトの4カ国の海でサンゴを採取。海水1リットル中に、市販の日焼け止めを100万分の1リットルだけ含む水の中で飼育した。その結果、18〜48時間のうちにらん藻が大量にサンゴから抜け落ち、96時間以内にサンゴが完全に白化することを確かめた。
 
 
 成分ごとに調べると、パラベン、桂皮酸、ベンゾフェノン、カンファー抽出物という4種類の物質に、使用時に海に溶け出すのと同程度の量で、サンゴを白化させる作用があることが分かった。これらの物質は日本で市販されている日焼け止めにも使われているという。
 
 
 実験では、これらの物質がらん藻中で有害なウイルスを活性化させ、ウイルスの量が通常の15倍になることも判明。日焼け止めの成分が引き金で起こるウイルス感染の拡大で、らん藻が死ぬらしいことが分かった。
 
 
■National Geographic(1月29日) Swimmers' Sunscreen Killing Off Coral
サンゴ礁の危機: サンゴの白化
 

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HOMENews BlogsScience | February 17, 2008 |  twitter Livedoor Buzzurl はてな Yahoo!ブックマーク人が登録
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