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September 13, 2008 space
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人類はなぜ?ブラックホール生成するのか!

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欧州原子核研究機構(European Organization for Nuclear Research: CERN)は10日、大型ハドロン衝突型加速器(Large Hadron Collider)の運転を開始した。フランスとスイスの国境に近い場所に、人類が人工的にブラックホールを作り出すことができる設備が完成しました。しかし、なぜこのような設備を作り出し、人は自らブラックホールを作ろうとしているのでしょうか?
 

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 欧州原子核研究機構(European Organization for Nuclear Research: CERN)

世界最大の粒子加速器となる大型ハドロン衝突型加速器(LHC)が9月10日に運転を開始する。これについて一部から「地球をのみ込むようなブラックホールが発生するのではないか」と懸念する声が上がっている。実験は、スイスとフランスの国境にまたがる郊外に造られた地下トンネルで行われる。1周27キロの加速器が始動したとき、果たしてブラックホールは生まれるのか?
 
この粒子加速器は、90億ドルを投じ、物理的な宇宙を生みだした「ビッグ・バン」の模擬実験を行うために建設された。同加速器は、今後数カ月のうちに粒子の衝突を開始する予定だ。2つの陽子ビームを円形トンネルの周囲に逆方向に流すことによって粒子を衝突させる。
 
ほとんどの物理学者はこれに対して加速器の安全性を強調しており、この実験は人類の進歩に欠かせないものだと述べている。 今回の実験では、宇宙誕生時のビッグバンから1兆分の1秒後の状態が再現され、宇宙を満たしていると考えられている暗黒物質(ダークマター)の正体が明らかになる可能性がある。また、理論的には証明されているが、いまだ存在が確認されていないヒッグス粒子の発見も期待されている。ヒッグス粒子は、ビッグバン直後にほかの粒子に質量を与えたといわれており、“神の粒子”とも呼ばれている。
 

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 大型ハドロン衝突型加速器(LHC)によって小さなブラックホールが発生した場合に、荷電粒子が描く軌跡をカラーで表現したシミュレーション結果。
 
銀河系の中心にはブラックホールがあり、そのそばには従来の学説では説明できない大きく若い星の群れが2つ存在している。大質量ブラックホールに落ちていく星形成雲の最終段階を示すコンピューター・シミュレーションのイメージ図。雲の一部がブラックホールの周りに円盤を形成し、その後すぐに分裂して、198個の異常に大きな星が形成された。
 
圧倒的な重力を持つブラックホールは、新しい星を生み出すダストを含んだガス雲の善き隣人であるとは思われてこなかった。しかし、最新のコンピューターモデルによると、星形成領域は、場合によっては大質量ブラックホールの口を逃れ、奇妙な軌道を持つ異常に大きな星を生み出す可能性があるという。ただし、こうして生まれた星たちは、質量があまりにも大きいため、比較的早く死を迎え、ブラックホールの重力によって押しつぶされる前に燃え尽きてしまうようだ。
 
私たちの住む銀河系星雲の中心には大質量ブラックホールがあるが、そのそばには従来の学説では説明できない円盤の星と呼ばれる若い星の群れが2つ存在している。一方の群れにはわずか600万歳という若さの星が集まっており、もう一方の群れには、さらに若い星が集まっている。今回の発見により、その謎が解明されるかもしれない
 
「従来の研究により、銀河系のブラックホールから100光年に位置するガスのほとんどがブラックホールに近付いていないことが判明している」という点も指摘した。この点については研究を行ったボネル氏も認めており、「ブラックホールに近付くガスがどこからやって来たのか、これは大きな問題だ。1つの考え方としては、軌道を描くガス雲がなにかの拍子に衝突し、その運動量を失い、ブラックホールに落ちていくというものだ」と話す。今回の仮説の正否を判断するには、実際の観測データがまだ必要なようだ。
 
ミシガン大学の研究員スティーブン・ゴールドファーブ氏は次のように話している。「この加速器を運営する欧州原子核研究機構(CERN)は、14年にわたる計画と建設のプロセスにおいて徹底した安全管理を考えてきた。第三者による監視委員会にはノーベル賞受賞者も複数いて、全委員が問題ないと評価している。いわれているような最悪の事態が起きる可能性はないだろう。第一、私の妻や子どももこの土地に住んでいて、加速器が始動しても避難するつもりもないのだから」。
 
地球全体をのみ込んだブラックホールは、ゴルフボール程度の大きさでありながら、地球と同じ質量に達するという。そして、「太陽系の地球があった場所には、その小さなブラックホールが代わりに居座ることになる」と同氏は推測している。
 
この実験により、4次元空間の存在など、数十年にわたり物理学者が取組んできた課題に関する理論が裏付けられる可能性がある。また、これまで検知されていないものの、物質に質量がある理由を説明する「Higgs」と呼ばれる理論上粒子の発見も期待されている。
 
 
■欧州原子核研究機構(European Organization for Nuclear Research: CERN)は10日、大型ハドロン衝突型加速器(Large Hadron Collider)の運転を開始した。
 
 
人類はなぜ?ブラックホール生成するのか!
宇宙の運命を握る「暗黒物質(ダークマター)」
 

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