バトンがマクラーレンへ移籍 英国人F1王者ペアが誕生！

　
　マクラーレンチームはジェンソン・バトンの加入を正式に発表
　
　今季、ホンダを継承して新チームとして発足したブラウンでドライバー王座を獲得したバトンは、ブラウンとの間で契約金の増額を求めて交渉をしていたがまとまらなかった。
　
　チャンピオン同士の組み合わせは１９８９年のアラン・プロストとアイルトン・セナ以来である。英国人の世界王者経験者がチームメートとなるのは、１９６８年のロータスでのグラハム・ヒルとジム・クラーク以来となる。
　
２０００年にウィリアムズからＦ１デビューを果たしたバトンにとって、２０１０年シーズンはＦ１での１１シーズン目となり、マクラーレンは７つ目のチームとなる。また、ワールドチャンピオンの移籍によりマクラーレンは再びカーナンバー１を走らせることになる。
　

　
　バトン　「ブラウンを離れる決断は難しかった」
　
　マクラーレンへの移籍が正式決定したジェンソン・バトンは、初めてタイトルを獲得したブラウンＧＰを去ることは難しい決断だったと語った。彼は来シーズンにルイス・ハミルトンとチームメイトとして同じチームでレースをすることになるが、最も新しいチャンピオン２人がチームメイト同士になるのはＦ１史上初めてだ。
　
バトンは、ＢＡＲホンダ時代の２００３年から所属するチームを去ることについて「長年所属したチームを去のは難しい決断だったが、人生は自分自身への挑戦だと思う」と話し、「マクラーレンは子供のころからあこがれたチーム。その一員になれることは信じられない思いだ」と喜びを表した。
　

　
　ハミルトン　バトンのチーム加入を歓迎
　
　ルイス・ハミルトンは、２０１０年ジェンソン・バトンがブラウンＧＰからマクラーレンに移籍し、チームメイトとなってドライブすることを喜んでいる。イギリス人ワールドチャンピオン２人のラインナップは、１９６８年のロータス以来となる。２００８年のチャンピオンであるハミルトンは、ヘイッキ・コヴァライネンに別れを告げるのは残念としながらも、将来に胸を躍らせている。
　

　
バトンは今シーズンが開幕する前に大幅な報酬削減を強いられたが、チャンピオンとなった今はブラウンＧＰ（現メルセデスＧＰ）に６００万ポンドの増額を求めていた。彼の要求はブラウンＧＰには受け入れられなかったものの、マクラーレンとは合意に達し、移籍が正式に決定した。バトンは、２０１０年シーズンにメルセデスのカスタマーエンジンを搭載するマクラーレンチームでレースをすることになる。
　
ブラウンは、今月１６日にドイツの自動車メーカー、ダイムラーに買収されることが決定。来季から「メルセデス」として参戦する予定で、ドイツ人ドライバー２人を起用する方針とされている。
　
一方、これまでダイムラーと提携していたマクラーレンは、ダイムラーが保有する自社の株式４０％を２０１１年までに買い戻すことを発表。一方で１５年まではダイムラーからメルセデスエンジンの供給を受けることが決まっている。
　
　
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